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豪州はW杯王者相手に粘り見せるも…3バックの“穴”を突いたドイツが競り勝つ

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W杯王者のドイツは初戦でオーストラリアに競り勝った

[6.19 コンフェデ杯GL第1節 オーストラリア2-3ドイツ ソチ]

 コンフェデレーションズ杯は19日、グループリーグ第1節3日目を行い、B組のドイツ代表(W杯王者)はオーストラリア代表(アジア代表)と対戦し、3-2で競り勝った。

 主力をメンバーから外し、6人を初招集するなど若手中心で大会に臨むドイツは4-3-3のシステム。GKベルント・レノ、4バックは右からDFヨシュア・キミッヒ、DFアントニオ・リュディガー、DFシュコドラン・ムスタフィ、DFヨナス・ヘクターと並んだ。中盤はMFセバスティアン・ルディをアンカーに置き、右前方にMFラース・シュティンドル、左前方にMFレオン・ゴレツカ。前線は右にMFユリアン・ブラント、左にMFユリアン・ドラクスラー、中央にFWサンドロ・ワーグナーが位置した。

 8月31日のW杯アジア最終予選で日本と対戦するオーストラリアは3-6-1のシステムで、GKマット・ライアン、3バックは右からDFミロシュ・デゲネク、DFトレント・セインズバリー、DFベイリー・ライトと並んだ。中盤はMFマッシモ・ルオンゴとMFマーク・ミリガンがダブルボランチを組み、右にFWマシュー・レッキー、左にDFアジズ・ベヒッチ。前線はFWトミ・ユーリッチを最前線に置き、FWトム・ロギッチとMFアーロン・ムーイがシャドーの位置に入った。

 ドイツがいきなり先手を取る。3バックの横のスペースを突いたブラントが右サイドをえぐってマイナスのクロス。オーストラリア守備陣は完全にブラントの動きにつられてしまい、フリーになったシュティンドルが右足ダイレクトで難なく蹴り込んだ。

 その後もシンプルな縦パスで両サイドの背後にボールを入れるドイツが立て続けに決定機をつくった。しかし、前半16分、ゴレツカの右クロスにフリーで合わせたワーグナーのヘディングシュートはゴール左へ。同23分にもゴレツカの縦パスからワーグナーがPA内左に抜け出したが、左足のシュートは枠を捉えられなかった。

 再三の絶好機を逃すドイツに対し、オーストラリアがワンチャンスを生かす。前半41分、中盤でパスを受けたロギッチがそのままドリブルで運んでミドルシュート。DFに当たったこぼれ球にロギッチが自ら反応し、左足を振り抜くと、シュートは今度こそGKの脇を抜けてゴールネットを揺らし、1-1の同点に追いついた。

 しかし、ドイツもすぐさま勝ち越す。シュティンドルとのワンツーでPA内に抜け出したゴレツカが後方からセインズバリーに倒され、PKを獲得。これをドラクスラーが落ち着いて決め、2-1とリードを奪って前半を折り返した。

 オーストラリアは後半開始からルオンゴに代えてFWロビー・クルーズを投入。クルーズはシャドーの位置に入り、ムーイがボランチにポジションを下げた。後半もドイツが先手を奪う。後半立ち上がりの3分、右後方からキミッヒがゴール前に浮き球のパスを入れると、PA内右に走り込んだゴレツカが右足を振り抜き、ニアサイドを破る追加点。3-1とリードを2点差に広げた。

 粘るオーストラリアも後半11分、FKの流れからロギッチの左足ミドルがゴール前のユーリッチに当たってコースが変わると、GKが前にこぼしたボールをユーリッチが押し込んだ。ユーリッチにハンドの反則があったのではないかとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判断を待つため、一時、プレーは中断したが、そのまま得点が認められ、オーストラリアが2-3と1点差に追い上げた。

 ドイツは直後の後半12分、ワーグナーに代えてFWティモ・ベルナーを投入。そのベルナーは後半30分に左ポスト直撃のシュートを打ったが、ゴールとはならず。終始、主導権を握りながら試合を決定づけることはできなかったドイツ。対するオーストラリアも後半42分、最後の交代枠でFWティム・ケーヒルを投入し、終盤はドイツを押し込んだが、同点に追いつくことはできず、そのまま2-3で敗れた。

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