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目指すは杉岡+原!? 市船から新たに台頭する高性能DF橋本柊哉

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U-16日本代表DF橋本柊哉

「初選出だったので、まずは思い切りプレーしようと思っていた」

 U-16日本代表に初選出され、インターナショナルドリームカップ初戦でいきなり初先発を命じられたDF橋本柊哉(市立船橋高)は、割り切って自分を出すことを考えていた。スピード自慢のオランダ代表ウイングには縦を切りながら粘り強く対応し、マイボールになれば「周りが上手いので、どんどん行ける」大胆に攻撃参加。この初戦で「ドリブルが通用した」と自信を得たことが第2戦以降のパフォーマンスにもつながることとなった。

 そんな橋本が、高校に入ってから一つの目標にしてきたのは、現・新潟の原輝綺(新潟)。「あの人も無名で(市船に)入ってきて、最初は下のチームにいてはい上がっていった。すごく尊敬している。自分も1年のときはAチームに行けなかったし、『ああなりたい』と思ってやってきた」と言う。

 また左利きの大柄なDFで、CBとSBの双方でプレーできるという点でかぶるのは、原と同学年の杉岡大暉(湘南)であり、本人も「似ているところがあって、すごく参考にしている。盗めるところを盗んで少しでも杉岡さんに近づきたい」と言う。理想は原のようにのし上がり、杉岡のようにプレーするといったところだろうか。

 アメリカとの第2戦、ギニアとの第3戦と続けてプレーし、国際試合特有の強さが求められる球際での勇猛な姿勢と、前に出て行く力強さなどを見せ続け、一躍U-17W杯の候補へ浮上してきた。「ガムシャラにやり続けるだけ」という本人の姿勢は、少なくとも今大会に確かな爪痕を残すこととなった。

(取材・文 川端暁彦)

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