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日本の“ライバル”豪州はカメルーンに先制許すもミリガンのPKで追いつく

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オーストラリアはMFマーク・ミリガン(左)のPKで追いついた

[6.22 コンフェデ杯GL第2節 カメルーン1-1オーストラリア サンクトペテルブルク]

 コンフェデレーションズ杯は22日、グループリーグ第2節2日目を行い、B組のオーストラリア代表(アジア代表)はカメルーン代表(アフリカ代表)と対戦し、1-1で引き分けた。ともに初戦を落とし、あとがないチーム同士の対決は痛み分け。25日の最終節でオーストラリアはチリ、カメルーンはドイツと対戦する。

 8月31日のW杯アジア最終予選で日本代表と対戦するオーストラリアは19日のドイツ戦(2-3)から先発2人を変更し、FWロビー・クルーズ、DFアレックス・ガースバックが今大会初先発を飾った。システムは変わらず3-4-2-1で、GKマット・ライアン、3バックは右からDFミロシュ・デゲネク、DFトレント・セインズバリー、DFベイリー・ライト。中盤では、ドイツ戦はシャドーの一角だったMFアーロン・ムーイがポジションを下げ、MFマーク・ミリガンとダブルボランチを組んだ。右ウイングバックはFWマシュー・レッキー、左ウイングバックはガースバック。前線はFWトミ・ユーリッチを最前線に置き、FWトム・ロギッチとクルーズがシャドーの位置に入った。

 オーストラリアは左ウイングバックで今大会初先発となった20歳のガースバックが積極的に高い位置を取るが、その背後のスペースをカメルーンの俊足FWクリスティアン・バソゴグが突く。前半32分にはガースバックの左クロスからこぼれ球をレッキーが左足で狙うが、ゴール上へ。なかなかフィニッシュまで持ち込めないオーストラリアに対し、カメルーンは個人技とコンビネーションを織り交ぜた多彩な攻撃で徐々にオーストラリアを押し込んだ。

 たびたびオーストラリアゴールに迫りながら最後の精度を欠き、チャンスを生かせずにいたカメルーンだが、前半アディショナルタイム、自陣からのロングパス1本にMFアンドレ・ザンボ・アンギッサが反応。中盤から飛び出し、PA内に走り込むと、前に出てきたGKよりも一瞬早く追いつき、右足のチップキックで無人のゴールに流し込んだ。

 1点ビハインドで前半を折り返したオーストラリアは後半立ち上がりから攻勢に出る。しかし、後半最初の決定機はカメルーン。後半12分、右サイドのスペースにスルーパスが通り、バソゴグがマイナスに折り返したボールをフリーのFWバンサン・アブバカルが右足で狙ったが、わずかにゴール左へ。追加点の絶好機を逃すと、オーストラリアは直後の後半14分、ガースバックがPA内でDFエルネスト・マブカに倒され、PKを獲得した。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判断を待ち、判定が下るまでに時間を要したが、主審はあらためてPKを宣告。キッカーを務めたミリガンはきっちりゴール左隅に流し込み、1-1の同点に追いついた。後半20分、クルーズに代えてFWジェームス・トロイージを投入したオーストラリアは同25分にもユーリッチに代えて国際Aマッチ99試合目の出場となるFWティム・ケーヒルをピッチに送り込む。同34分には最後のカードを切り、ロギッチに代えてMFジャクソン・アーバインを投入した。

 終盤はカメルーンが再びオーストラリアを押し込んだが、後半33分、右クロスに飛び込んだアブバカルのダイビングヘッドはわずかにクロスバーを越える。結局、互い最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできず、1-1の引き分けに終わった。これでオーストラリア、カメルーンはともに1分1敗の勝ち点1で最終節に臨むことになった。

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