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本田圭佑、本日でミランとの3年半の契約期間を満了、退団へ…ミラン低迷期を支える

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ミラン本田圭佑は6月30日で契約満了となる

 ミランに所属する日本代表のMF本田圭佑が30日、契約期間を満了する。契約延長はなく、本日をもって正式に退団となると、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 本田は2014年冬、CSKAモスクワからフリーでミランに加入した。当時のアドリアーノ・ガリアーニCEOは「1年前から動向を追い、サッカー選手としてやって来た選手だ」と、マーケティング目当ての獲得ではないと、自信をもって答えた。入団記者会見は本拠地サンシーロのエグゼグティブルームで行われ、大勢のマスコミが詰めかけた。その様子はイタリア語、英語、日本語の3か国語で同時通訳され、日本へもライブ中継され、華々しいスタートだった。

 本田は最初の2年半、迷走するミランで度重なる監督の交代劇に悩まされた。加入直後にマッシミリアーノ・アッレグリ監督が解任されたのちも、クラレンス・セードルフ監督、フィリッポ・インザーギ監督、シニシャ・ミハイロビッチ監督、クリスティアン・ブロッキ監督と指揮官が交代したが、それでも本田はほぼ全員を味方にすることに成功し、ベンチを温め続けることはなかった。特に2014-15シーズンの秋は、本田が最も輝いた時だった。わずか7試合の間に6ゴールをマークする活躍を見せた。

 しかし2016-17シーズン、ビンチェンツォ・モンテッラ監督が指揮官に就任すると風向きが変わった。GKジャンルイジ・ドンナルンマやスペイン人のFWスソ:ら若手選手が台頭し、監督は若手の起用に重きを置いた。今シーズンのセリエA出場はわずか8試合220分とチーム内ではGKを除くと最下位に転落してしまった。

 それでもリーグ終盤のボローニャ戦で、FKのチャンスを得ると左足で決め、今シーズン初得点をマークし、チームメート全員から祝福を受けた。またサポーター選出の月間ベストゴールにも選出されるなど、ミラン退団前の惜別弾として大きく注目された。最終節のカリアリ戦では、シーズンを通して本田を「プロフェッショナルな選手」として称えてきたモンテッラからキャプテンマークを託され、フル出場を果たしていた。

 30日をもってミランとの契約を満了する。先月、本田本人もSNS上で退団表明を行っており、契約延長は予定されていない。本田は3年半にわたり背負ってきたミランの背番号10番に別れを告げ、今夏の移籍市場で新天地を求めることになる。

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