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取りつ取られつの乱打戦…鹿島DF昌子「こちらのほうが勢いが勝っていた」

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チームで唯一全試合フル出場しているDF昌子源

[7.2 J1第17節 柏2-3鹿島 柏]

 昨季はJ1王者に輝きながらも、柏レイソル戦では2連敗を喫していたが、今季は3-2の逆転勝利できっちりと“借り“を返した。鹿島アントラーズのキャプテンマークを巻いて首位撃破に貢献したDF昌子源は、前半を1点ビハインドで折り返すも、昨季との違いを体感していた。

「去年のアウェーのとき(●0-2)は前半から圧倒されてたけど、今回はそこまで……。うちもチャンスがあったし。失点はしましたけど、そこまでネガティブになることはなかった。自分たちも思っていたし、(大岩剛)監督も『それ(失点)以外は問題はなかった』と(ハーフタイムに)送り出してくれたので、それを信じた結果かなと」

 怪我人が続々と戦列に復帰している鹿島は、MFレオ・シルバが5試合ぶり、FW金崎夢生が6試合ぶりに先発した一方で、柏戦ではDF植田直通は欠場となり、DF三竿健斗がセンターバックに入り昌子とコンビを組んだ。日本代表のレギュラーも務める24歳は、4学年下の三竿に対して試合中に積極的にコミュニケーションをとったという。「健斗が足を出すのを待って、足を出した瞬間にちょんと先にさわられて、入れ替わられたり」と高い技術を持つ柏のFWクリスティアーノへの対策として、「1秒2秒でも遅らせてくれたら、俺がカバーに行く」と試合中に講じていた。

 クリスティアーノが右サイドから切り込んで昌子との1対1を迎えた場面では、クリスティアーノが得意とする“切り返し”を読み切って見せた。「足裏通すフェイントは(試合の中で)1回はしてくる。健斗に(助言を)言っていて、言った張本人なのでやられるわけにはいかなかった」と笑みをこぼした昌子。抜かれていたら柏のチャンスとなっていただけに、ピンチを未然に防いだ好プレーだった。

 柏に2点を献上したものの、それを上回るゴールを重ねて勝利を挙げた。「(鹿島の)3点ともビューティフルゴールだったけど、そういうのが入るということは、こちらのほうが勢いが勝っていた」。優勝争いをするライバルを叩いた鹿島は、1試合未消化ながらも2位柏と勝ち点1差、首位・C大阪とは勝ち点2差で3位につけている。勝てば首位に浮上する次戦は5日、敵地でのG大阪戦だ。

(取材・文 奥山典幸)

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