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PK成功に導いた“息子の言葉”!? 小林悠「外したら子供のせいにしようとした(笑)」

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2試合連続2得点を奪った川崎フロンターレFW小林悠

[7.5 J1第13節延期分 川崎F4-1浦和 等々力]

 2試合連続の2得点を記録した川崎フロンターレFW小林悠。しかし、2点目となったPK成功の裏には息子の言葉があった――。

 先制点を奪ったのは小林だった。前半16分、右サイドでボールを受けたMF阿部浩之が前線を伺うと、小林はPA手前で相手選手と駆け引きをしてパスを呼び込む。「阿部ちゃんが自分のフェイントにだまされず、相手を動かした後に出してくれたので、本当に最後までちゃんと見てくれていると感じた」。ワンタッチで前を向くとGK西川周作の動きを見極め、右足シュートでネットを揺らす。「本当にパスが足下にピタッと来たので、トラップからシュートまで落ち着いてできた」と感謝を示した。

 前半29分に阿部の得点で突き放して迎えた後半26分には、チーム3点目を奪う好機が小林に巡ってくる。MFエドゥアルド・ネットの鮮やかなスルーパスからフリーでPA内に進入したものの、シュートはゴール右へと外れてしまった。しかし、1点を返されて迎えた同35分、GKチョン・ソンリョンのフィードをMF家長昭博がヘッドですらすと、ボールに小林が反応。「アキくんが競り勝つと信じて走り出していたし、先に体を入れられていた」。後方から迫るDF遠藤航のファウルをPA内で誘ってPKを獲得すると、キッカーには小林が向かった。

 直前の決定機を外していたことで、「ちょっと足が震えていた」と苦笑。さらに、第9節C大阪戦(●0-2)ではPKを失敗していたため、「次外したら蹴れなくなる。自分から(PKキッカーを)辞めようと思っていた」。悲壮なる覚悟を持って臨んだPKだったが、息子の言葉が支えとなっていたようだ。「今日は子供に聞いていて、外したら子供のせいにしようとしていた(笑)。『右、真ん中、左、どれがいい?』と聞いたら、『右』と言っていた」。子供の言葉を信じて助走に入った小林は、迷わず“右”を選択。「思い切り蹴った」ボールはポストに当たりながらもゴールマウスに吸い込まれ、ダメ押しゴールが生まれた。

(取材・文 折戸岳彦)
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