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大宮VS札幌の残留争い直接対決は福森晃斗の土壇場FK弾でドロー決着

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残留争い直接対決はドロー決着

[7.8 J1第18節 大宮2-2札幌 NACK]

 J1リーグは8日、第18節を行い、15位北海道コンサドーレ札幌は敵地で16位大宮アルディージャと対戦し、2-2で引き分けた。白熱の残留争い直接対決は勝ち点1ずつを分け合い、札幌が残留圏の15位をキープした。

 ホームの大宮は前節の横浜FM戦(1-2)から先発2人を変更し、DF菊地光将とDF渡部大輔がスタメンに復帰。
 札幌も前節の清水戦(1-0)から先発2人を変更。エースFW都倉賢が累積警告で出場停止、大宮から期限付き移籍中のDF横山知伸も契約上の理由で欠場となり、FW早坂良太とDF河合竜二が先発に入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 大宮が立ち上がりからボールを保持し、前半12分、FW大前元紀の横パスを受けたMF横谷繁が左足シュートを放ったが、GKがセーブ。こぼれ球をMF岩上祐三が左足で叩き、横谷が押し込んだが、オフサイドの判定。15分には江坂がセンターサークル内から左足でロングシュート。19分にはDF菊地光将が自陣からドリブルで運び、約30mの位置から右足ミドルを狙ったが、いずれも決めきれなかった。

 札幌も攻撃のリズムをつくり、前半22分、FWヘイスがMF荒野拓馬とワンツーの形で抜け出し、PA手前から強烈な右足ミドルも、GK松井謙弥がセーブ。43分には兵藤が倒されて獲得した右後方からのFKをDF福森晃斗が左足で蹴り上げたが、ゴール前のMF宮澤裕樹には合わず、スコアレスで前半を折り返した。

 後半開始早々に試合は動く。同2分、右サイドラインから岩上が入れたロングスローをニアサイドの横谷がヘッドでそらし、PA内左の江坂が反応。シュートは打てなかったが、相手DFがクリアしたこぼれ球を大前が左足ボレーで叩き、ゴール右下隅に突き刺した。

 背番号10のJ1通算50得点目で先手を取った大宮は2分後の後半4分にも追加点。GK松井のフィードから、右クロスを受けた大前が右足シュート。GKがセーブしたこぼれ球を江坂が左足で押し込み、2点差にリードを広げた。

 江坂の今季6得点目で2-0に突き放した大宮はその後も押し込み、後半6分、同10分に大前が立て続けに決定機を迎えるが、3点目とはならず。反撃に出たい札幌は後半28分、河合を下げてMF小野伸二を投入。中盤をダイヤモンド型に変え、小野はトップ下に入った。すると後半36分、PA手前の位置で得たFKをキッカーの福森が左足で直接狙うと、壁を巻いた低い弾道のシュートは左ポストを直撃してゴールネットを揺らし、1点差に詰め寄った。

 同点ゴールを目指す札幌は最後の猛攻をかけ、菅や小野がシュートを連発し、大宮ゴールを脅かす。それでも2点目は遠く、1-2のまま試合終了かと思われたが、試合終了間際に劇的な展開が待っていた。後半アディショナルタイム6分、PA左手前で得たFKを福森が再び左足で直接狙い、劇的な同点ゴール。これがラストプレーとなり、札幌が土壇場で2-2の引き分けに持ち込んだ。
 
(取材・文 佐藤亜希子)
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