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浦和MF関根、ピッチ上で表現した「自分たちに足りなかった」もの

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浦和レッズMF関根貴大

[7.9 J1第18節 浦和2-1新潟 埼玉]

 90分間戦い抜いた。浦和レッズMF関根貴大は「基礎」と語る、その姿勢を貫いたことが逆転勝利という結果につながったと感じていたようだ。

 ここ5試合で1勝4敗と浮上のきっかけをつかめないチームは、前半35分に新潟に先制点を献上してしまう。だが、「先制されたけど、皆下を向いていなかったし、絶対に逆転できるとそれぞれが思っていたと思う」と前を向き、勝利だけを目指した。

 右アウトサイドの位置で先発した関根はシャドー、左アウトサイドと試合中にポジションを移った。持ち味のドリブル突破で状況を打開しようと試みるのはもちろんのこと、何よりも戦う姿勢を示し続けた。たとえボールを奪われようともすぐさま相手を追い掛けて体を寄せて突破を阻み、ルーズボールにも果敢に飛び込んで球際の勝負を挑んだ。

「今、自分たちに必要なこと。今、自分たちに足りないのは、基礎となる『戦うところ』『走るところ』。そこがおろそかになっているとチームでも話していたので、前面に出しながら試合運びをして、結果的に逆転できたと思う」

 その言葉どおり、後半29分にMF阿部勇樹の得点で追い付いたチームは、同34分にFWラファエル・シルバが決勝点を奪い、2-1の逆転勝利を収めた。そして、足りないと感じていた「基礎」の部分をピッチ上で表現し続けられたことも勝利につながったと話す一方で、サポーターの力も改めて感じたようだ。

 チームが不調な上に、4日の川崎F戦(●1-4)後にはペトロヴィッチ監督が進退に言及。関根は新潟戦を迎えるにあたり、「ものすごいプレッシャーがあった」と語りながらも、「でも、その中でサポーターも諦めずに最後まで戦ってくれたし、0-1から逆転できたのもホームの力があったおかげ」とともに戦い抜いた“12番目の戦士たち”に感謝を示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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