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岡山でもがくリオ世代の守護神…櫛引政敏「人は人。自分は自分」

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昨夏のリオデジャネイロ五輪には守護神として出場した

[7.9 J2第22節 東京V1-1岡山 味スタ]

 リオデジャネイロ五輪世代の守護神がもがいている。昨夏のリオ五輪で第2GKだった柏レイソルのGK中村航輔が先月日本代表に招集されるなど、飛躍を遂げていることも対照的だ。ファジアーノ岡山でプレーするGK櫛引政敏はこの日もベンチで試合を終えた。

 清水に籍を置く櫛引は、今季より岡山にレンタル移籍。昨季は鹿島にレンタル移籍していたが、今季は初のJ2リーグへの挑戦を決断した。期待されての移籍。ただ開幕から3試合でゴールマウスを守ったものの、チームは2分1敗の未勝利でスタメンを外された。第8節でスタメンに復帰して3試合に出場したが、5月3日の第11節以降は天皇杯のFC今治戦に出場したのみで、ベンチを温める日々を過ごしている。

「個人的なフィーリングは悪くない。練習から意欲的に取り組めています。今は試合に出れていないですが、その状況でもできることはあるので、サポートであったり、チームに対してやるべきことをやっていきたいと思っています」

 フィールドプレーヤーと違い、先発の座を掴まなければ、試合に出場することはほぼないのがGKというポジションだ。現在、岡山のゴールは、櫛引と同じく今季より加入したGK一森純が守っている。9日の東京V戦でもビッグセーブを見せていた26歳GKからポジションを奪わなければ試合に出ることは出来ない。

「人は人。自分は自分なので」。ややぶっきらぼうな物言いをした櫛引。ただリオデジャネイロ五輪で日の丸を背負った実力派GKに逆襲のチャンスが巡ってこないはずがない。「チームとしては負けてないのでいい時期だと思います。個人としては今は練習からやっていく、継続していくしかない。しっかりと考えながら練習していければなと思っています」。今は来るべき日のためにしっかりと爪を研ぐ。

(取材・文 児玉幸洋)
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