beacon

[MOM2157]浦和ユースFW長倉幹樹(3年)_抜け目ない動きと“苦手”な1対1から勝利導く2発!

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半28分、先制ゴールを決めた浦和レッズユースFW長倉幹樹がガッツポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.9 高円宮杯プレミアリーグEAST第8節 浦和ユース 2-0 横浜FMユース 浦和駒場]

 開幕戦での勝利以来、白星から見放されていた浦和レッズユースに1勝をもたらした。0-0の後半28分、浦和ユースは左サイドで粘ったMFシマブク・カズヨシ(3年)のPAへ出したパスが奥側にいたFW長倉幹樹(3年)へ通る。

 予想外の形でゴールエリア付近にいた長倉にボールが通ったことで、慌てて距離を詰めた横浜FMユースDFがシュートブロックを試みる。だが、冷静な切り返しでDFをかわした長倉があまり得意ではないというGKとの1対1から思い切り右足シュートを打ち込んで先制点を叩き出した。

「裏抜けてきて相手が予想していなかったみたいな声を出していたので、すぐに打とうとしたんですけど、飛び込んでくると思ったので切り返して。決められて良かった」

 右手を握りしめて走り出した長倉は駆け寄ったチームメートとともにタッチライン際で喜びを爆発。待望の先制点を喜んだ。この日の浦和ユースは相手の攻撃力を消すことを優先した戦い。押し込まれる展開の中で守備陣がよく踏ん張っていた。

 その中で長倉は後半、最前線からのプレッシングで相手GKのキックをチャージ。「あれでベンチとか声とか聞こえたので、あそこでチームにスイッチを入れられたのかなと思いました」というFWは、その数分後に先制ゴールを決めてまたチームを勢い付けた。

 長倉は後半アディショナルタイムにも貴重な2点目。横浜FMのDFの足が攣っていることを確認していたという長倉は、そこにプレスをかけてインターセプトに成功する。そして独走。最後は「練習とかで普通に外していて。1対1はみんな外すと思っていたので抜こうと思った」とGKをかわして2点目のゴールを流し込んだ。

 自身について「あんまり取り柄がない」が評するFWが、この日は抜け目ない動きから苦手というGKとの1対1で2ゴールを決めてチームに貢献。「降格圏だったのでここから勝ち点を積み重ねてどんどん上に行きたいです」という目標を果たすためにも今後もゴールを奪い続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●2017 プレミアリーグEAST

TOP