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[関西選手権]阪南大が関西学院大との激闘制す!!延長戦の末に6年ぶり5度目のV

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阪南大が延長戦の末に関学大を下して優勝!

[7.13 第46回関西学生サッカー選手権・決勝 阪南大3-2(延長)関西学院大 キンチョウ]

 第46回関西学生サッカー選手権決勝が9日にキンチョウスタジアムで行われ、阪南大が延長の末、3-2で関西学院大に勝利。6年ぶり5度目の優勝を飾った。

 今シーズン、関西では優勝候補の筆頭として誰もがその名前を挙げた阪南大。リーグ戦序盤は危なげない試合運びで連勝を飾ったが、前期リーグ終盤はなかなか勝ち切れず苦しんだ。最終節の関西学院大戦では、2-1で勝利を収めたものの、初めて相手にシュート数を上回られ、さらに退場者も出すという不本意な試合運びとなってしまった。

 上手くいかなかったリーグ戦の反省を生かし、関西選手権は着実に、そしてしたたかに勝ち上がってきた。迎える決勝の相手は関学大。主将の脇坂泰斗(4年=川崎F U-18)が準決勝後に「僕にとって関西選手権は2年前で止まっている。あの時派手にやられたリベンジを果たす」と話したように、5-2という大差で関学大にさらわれた優勝を、自らの成長を示して取り返す一戦となった。

 立ち上がりから阪南はボールを支配し、関学ゴールを脅かす。しかし、阪南大・須佐徹太郎監督が「早くボールを動かせるときに、失わずにやれるところで無理なプレーをやろうとしてちぐはぐになってしまった」と前半のチームを評したように、関学大がその隙を逃さずに先制点を奪う。

 前半22分、左サイドのMF藤田大輝(3年=県立西宮高)からパスを受けたMF山本悠樹(2年=草津東高)が右足を一閃。美しいミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。阪南は攻撃のペースを上げるが、ことごとく決定機が阻まれてしまう。

 そして同40分、右サイドのDF高尾瑠(2年=名古屋U18)が中央に切れ込みパス、MF中野克哉(3年=京都橘高)は巧みな反転から左足でゴールを決め、関学大が2-0とリードを広げる。

 前半アディショナルタイムにFW山口一真(4年=山梨学院高)がドリブルからミドルシュートを決め、2-1として迎えた後半だったが、遠雷がキンチョウスタジアムにも届き、試合は20分間の中断となる。再開後は互いに決定機を決めきれず、このままゲームが終わるかと思われたアディショナルタイム、GKの渡辺健太郎(4年=愛媛ユース)も攻撃参加したCKでFW和田凌(4年=千葉U-18)がヘディングで押し込み、試合は延長戦へと突入する。

 延長は途中、豪雨に見舞われるハードな環境でのプレーとなった。しぶとく守る関学をなかなか崩せない阪南だったが、105分に吹ヶ徳喜(2年=名古屋U18)の左からのクロスを中央の田中彰馬(1年=名古屋U18)が頭で合わせ、ついに逆転。延長終了間際の関学大のカウンターを防ぎ切り、阪南大が熱戦を制し、関西の覇者となった。

(取材・文 蟹江恭代)

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