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闘莉王「啓太が汗をかいて、僕が美味しいところを…」小野伸二「人間性をリスペクト」

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DF田中マルクス闘莉王が語った盟友への思い

[7.17 鈴木啓太引退試合 REDS LEGENDS4-4BLUE FRIENDS 埼玉]

 “同窓会”に集結した現役選手たちは鈴木啓太への感謝を口々に語った。共に一時代を築いた同じ81年生まれの盟友DF田中マルクス闘莉王(京都)は「啓太に一番感謝しないといけないのは僕だと思います」と、現役時代、その献身的なプレーに助けられたことを詫びた。

 共に浦和の黄金期を支え、アテネ五輪予選、A代表でも同じ時代に日の丸を背負って戦った。「仕事を楽にしてくれたのが啓太だった。啓太がたくさん汗をかいて仕事をして、僕が美味しいところばかりをとって申し訳なかった」。展開によっては試合終盤、最前線に駆け上がってゴールを目指す超攻撃的リベロの穴を埋め、カバーしてくれたのはいつも背番号13だった。「啓太がいなかったら自信を持って(最前線に)上がれなかったと思う。啓太がいたからこそ」と強調した。

 “同窓会”を満喫したMF小野伸二(札幌)は「啓太のこと(引退試合)を忘れた一瞬があったくらい、楽しんじゃった」と無邪気な笑顔。「啓太はこのチームにとって大事な存在だった。このメンバーでプレーできたことは宝物。後輩だけど、彼の人間性をリスペクトしている」と言い切った。

 GK山岸範宏(北九州)は「危機察知能力が優れていて、危ないところには啓太がいつもいてくれた」とチームのために走る献身的な姿を回想。在籍時代、同じポジションを争ったMF細貝萌(柏)は「プロ1年目から食事に連れて行ってもらっていた。飯代で数百万円は僕のために使ってくれたのかな」とエピソードを披露。尊敬する先輩の引退試合に「今日は一緒にプレーできて楽しかった」と喜び、「プロに入ってからずっと背中を追いかけてきて、今も目標。啓太さんのような選手になれるように頑張っていきたい」と気合を入れ直した。

 一足先にスパイクを脱いだ仲間は次のステージへ。闘莉王は鈴木啓太のセカンドキャリアについて「頭がいいし、賢いし、啓太に権力を与えて、盛り上がりが足りない日本サッカーを盛り上げてほしい」と持論を展開した。

※敬称略
(取材・文 佐藤亜希子)

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