beacon

カンボジアに大苦戦も…U-20代表、MF遠藤先制弾&FW小松2戦連発弾で2連勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-22カンボジア代表と対戦したU-20日本代表

[7.21 AFC U-23選手権予選 U-20日本 2-0 U-22カンボジア]

 U-20日本代表は21日、AFC U-23選手権予選第2戦でU-22カンボジア代表と対戦。スコアレスのまま前半を折り返した試合は、後半28分にMF遠藤渓太(横浜FM)の得点で日本が先制すると、同34分にFW小松蓮(産業能率大)がダメ押しゴールを奪い、2-0の完封勝利を収めた。2連勝を飾った日本は23日に中国と対戦する。

 19日の初戦フィリピン戦で8-0の快勝を収めた日本は、先発11人を総入れ替え。4-4-2のシステムを採用してGKに波多野豪(FC東京)、最終ラインは右からDF柳貴博(FC東京)、DF板倉滉(川崎F)、DF中山雄太(柏)、DF舩木翔(C大阪)、ボランチにMF市丸瑞希(G大阪)とMF伊藤洋輝(磐田U-18)を並べ、右サイドハーフに高木彰人(G大阪)、左サイドハーフにMF遠藤渓太(横浜FM)、2トップにFW中坂勇哉(神戸)とFW田川亨介(鳥栖)を配置した。

 立ち上がりから圧倒的にボールを保持する日本は前半2分、舩木のラストパスから遠藤がファーストシュートを放つもGKの正面を突いてしまう。その後もフィニッシュまで持ち込む場面を創出するが、同9分の中坂のシュートはゴール右に外れ、同11分には高木のピンポイントクロスから放った田川のドンピシャヘッドがGKに阻まれてしまった。

 日本が押し気味に試合を進めるが、ボールを奪うたび、パスが1本通るたび、PA付近までボールを運ぶたびに大歓声を送る、ホームの後押しを受けるカンボジアも積極果敢にゴールに迫ってくる。しかし、中山と板倉の2CBを中心とした日本守備陣が粘り強く対応して簡単にはシュートまで持ち込ませない。すると前半22分に鋭い突破からPA内にドリブルで進入した柳が右足シュートを枠内に飛ばし、さらに同35分にはドリブルで運んだ伊藤がミドルシュートでゴールを脅かしたが、ともに相手GKに弾き出されてネットを揺らすには至らなかった。

 前半40分には決定機を迎えるが、中坂のクロスからゴール前でフリーになった田川のヘディングシュートはゴール右に外れた。主導権を握って試合を進めた日本だったが、スコアは動かないまま前半終了のホイッスルが吹かれた。

 0-0のまま後半を迎えても日本が押し込む展開となるが、大声援を受けるカンボジアのゴールをこじ開けることができない。後半20分には高木のパスから右サイドを駆け上がった柳のクロスを田川がヘディングでジャストミートさせるが、相手GKのビッグセーブに阻まれて得点を奪えない。すると同23分に日本ベンチが動き、田川に代えてフィリピン戦で4得点を奪ったFW小松蓮(産業能率大)をピッチへと送り込んだ。

 すると、後半28分についに日本が先制に成功する。市丸のパスに走り込んだ柳のクロスはファーサイドまで流れるが、フリーでボールを受けた遠藤が落ち着いて右足で流し込み、スコアを1-0とした。同33分には中坂に代えてFW旗手怜央(順天堂大)を投入する。

 追加点を狙う日本は後半39分、小松のパスから左サイドを駆け上がった遠藤の折り返しに、走り込んだ小松が冷静にネットを揺らしてリードを2点差に広げる。同44分に市丸に代えてMF坂井大将(大分)を投入して交代カードを使い切ると、そのまま逃げ切って2-0の完封勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

TOP