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加賀の“お化けフォーク”炸裂!!4連敗中の山形、3発完勝で首位湘南にシーズンダブル達成

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[7.22 J2第24節 山形3-0湘南 NDスタ]

 15位モンテディオ山形がホームで首位湘南ベルマーレに3-0で完勝した。リーグ戦の連敗を4で止め、5試合ぶりの白星。前回対戦となる5月27日のJ2第16節(1-0)に続く湘南戦の勝利により、シーズンダブルを達成した。

 山形は前節・名古屋戦(0-1)から先発1人を変更。MF風間宏希に代わり、13日に柏からの育成型期限付き移籍が発表された19歳MF安西海斗がいきなり先発に抜擢された。プロ2年目の安西はこれがJリーグ初出場。布陣はMF佐藤優平を最前線に置いた4-4-2を採用し、デビュー戦の安西はダブルボランチの一角に入った。

 対する湘南は前節・東京V戦(2-0)と同じ11人を並べ、フォーメーションも3-4-2-1を継続。山形県出身のMF神谷優太がベンチを外れた一方、6月30日に大宮から完全移籍したFWドラガン・ムルジャがサブとして初めてメンバー入りを果たした。

 前半は4連敗中の山形が7試合負けなし(5勝2分)で首位に立つ湘南を相手に主導権を握る。前半13分にDF茂木力也からの裏へのパスにDF加賀健一が走り込み、PA内右から右足でクロス。フリーでファーに飛び込んだ佐藤が頭で合わせに行くが、うまく当てられず。同16分には左サイドでの組み立てから安西が右足で低い弾道のミドルシュートを放つも、GK秋元陽太にセーブされた。

 押され気味の展開となった湘南は奪ったボールを丁寧につなぎ、FWジネイを起点とした攻撃から先制を狙う。なかなか深い位置まで運べず、前半18分にFW山田直輝、同40分にMF石川俊輝がPA外からミドルシュートを打ったが、いずれもGK児玉剛を慌てさせるまでには至らない。前半は互いに決め手を欠き、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半もペースをつかんだのは山形。後半1分に佐藤のミドルでゴールを脅かすと、同12分に均衡を破った。FW阪野豊史がPA内中央で放ったシュートが相手にブロックされ、ボールが大きく跳ね上がると、PA後方右でDF加賀健一が回収。トラップ後に浮いたボールの落ち際を右足で叩き、GK秋元の手元で鋭く落ちるシュートをゴール左隅に決めた。

 ソフトバンクホークスに所属する千賀滉大投手の“お化けフォーク”を彷彿とさせる見事なドライブシュートを見せた加賀。先発復帰後3試合目で、これが移籍後初ゴールとなった。

 ビハインドを負った湘南は後半17分にMF奈良輪雄太に代えてムルジャ、FW端戸仁に代えてFW表原玄太を投入。さらに同27分にはジネイを下げてFW野田隆之介を送り出し、3枚の交代カードを使い切る。だが、次の1点を奪ったのも山形だった。

 後半29分、MF鈴木雄斗が粘り強いキープから中央につなぎ、佐藤が右足で柔らかいワンタッチパスを送る。PA内に走り込んだ阪野は頭で一度コントロールすると、難しい体勢から反転して右足のバイシクル。これがゴール右に決まり、リードを2点に広げた。阪野は6試合ぶりとなる今季6得点目。ゴール後には、20日に第1子長女の誕生を発表した風間のもとへ選手たちが駆け寄り、ゆりかごパフォーマンスを披露した。

 山形の勢いは止まらない。後半38分には途中出場のMF中村駿が右サイドから送ったクロスの流れから、PA手前やや右の鈴木が右足でシュート。PA内の阪野が右足でコースを変え、GK秋元の手を弾いたボールがゴール右に吸い込まれた。

 阪野の1試合2ゴールは今季初。3点差となった湘南は終盤に反撃を仕掛けたが、無得点のままタイムアップを迎えた。リーグ戦では5月27日の第16節・山形戦(0-1)以来、8試合ぶりの黒星。明日23日に試合を控える2位福岡と勝ち点1差のため、結果次第では首位から陥落する。

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