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[NB CHAMPIONSHIP U-13]“勝つ雰囲気”作ったFC東京U-15深川が世界準V世代・甲府U-15との熱戦制す!

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FC東京U-15深川が1-0で勝利した

[7.22 NB CHAMPIONSHIP U-13予選リーグ FC東京U-15深川 1-0 甲府U-15 時之栖裾野G]

 Jアカデミーや中体連、街クラブの強豪24チームが優勝を争う「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017」が22日に開幕し、予選リーグ1日目が行われた。EブロックのFC東京U-15深川ヴァンフォーレ甲府U-15戦は1-0でFC東京U-15深川が勝利。強豪対決を制し、各ブロック1位による1stトーナメント進出へ弾みをつけている。

 FC東京特別指定選手のMF生地慶充(現筑波大)を兄に持つMF生地慶多が「僕達が大切にしているのは球際、切り替え、ハードワークなので、そこをどのチームよりもやること」と語るFC東京U-15深川が“3原則”を徹底。立ち上がりから押し気味に試合を進め、FW川地皓やFW平野伶がサイドや相手の背後のスペースへ鋭く仕掛けるなど、チームに良い雰囲気をつくった。

 甲府U-15は昨年、甲府U-12時代に「FIFA公認12歳以下の世界最大のサッカー大会」であるダノンネーションズカップ2016フランス大会で世界準優勝を果たしている選手たちが出場。「気持ちが高まりましたし、いい経験になりました」(生地)と対抗心を燃やしていたFC東京U-15深川に決定機を作られていたが、甲府U-15はGK松澤隼人の好セーブなどによって凌ぎ、先制点を許さない。

 そして甲府はMF小林凛音やMF氏原幹太が判断よくボールを動かしながら前進。エリートプログラムU-13メンバーであるFW内藤大和が強引な突破やMF手塚樹の右クロスから決定機を迎えるシーンがあったが、FC東京U-15深川もGK矢治隆也が1対1を阻止したり、CB桒原大知、生地のインターセプトなどで1点を与えなかった。

 小澤亮介監督が「一番はみんなで出て勝つこと。みんなにチャンスをあげてやりたい」という甲府U-15は後半開始からフィールドプレーヤー10名をチェンジ。CB小林陸やCB大野孔之が最終ラインをコントロールしつつ、フレッシュな選手たちが勢いを持って相手を飲み込もうとする。一方、FC東京U-15深川は前半のチャンスを逸して流れに乗ることのできない時間帯もあったが、後半9分、生地の左CKが相手DFのオウンゴールを誘って先制。待望のリードを奪った。

 猿田公章監督が「やるのはやっぱり選手なので、選手たちが勝負どころというか、点を取るために自分たちでそのような雰囲気を作れるか、自分たちで流れが悪いことを感じて、雰囲気、空気感を変えられるかというところをできるようにしていきたい」と語っていたが、FC東京U-15深川はこの1点を自分たちに流れを引き寄せるきっかけとした。

「点を取ってからまた、いい雰囲気を作ることができた」と桒原。落ち着いて試合を進めるFC東京U-15深川は左SB本夛史朗が正確な左足キックで相手の勢いを削いでいたほか、守備でも危険なシーンを作られない。主導権を握ったまま試合を締めて、完封勝利を果たした。

 25分ハーフ、1日2試合~3試合を戦う「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017」について猿田監督は「FC東京のプロの選手を目指しているので、この大会も競争の場ですし、環境が変わろうが関係なく、彼らが成長するための時間だと感じている」と語っていた。少しでも成長する3日間の大会にすること。そして、FC東京の選手として、「今大会の目標は優勝が一番ですね」(桒原)という結果にも貪欲に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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【特設ページ】newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017

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