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[NB CHAMPIONSHIP U-13]センアーノ神戸の反撃受けるも、鹿島アントラーズつくばが6発快勝!1stトーナメントへ

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後半13分、鹿島アントラーズつくばジュニアユースFW坂郁弥が右足でゴール

[7.23 NB CHAMPIONSHIP U-13予選リーグ センアーノ神戸JY 2-6 鹿島アントラーズつくばJY 時之栖裾野E1]

 全国大会級のU-13大会、「newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2017」は23日午前、予選リーグ2日目を行い、センアーノ神戸ジュニアユース(兵庫)対鹿島アントラーズつくばジュニアユース(茨城)戦は鹿島アントラーズつくばが6-2で快勝。3勝1分とした鹿島アントラーズつくばがAブロック1位と1stトーナメント進出を決めた。

 目の前でブロック1位を争う青森山田中がFC.Liventとドロー。鹿島アントラーズつくばはセンアーノ神戸戦で勝てば自力でブロック1位が決まることになった。ただし、「目の前の相手に勝つこと。順位決定戦でも、グループリーグでも、それは変わらない」(鳴海勝也監督)という共通意識を持つ鹿島アントラーズつくばは、普段と変わらず目の前の試合に勝利することに集中。目の前の試合に全力で臨み、快勝を収めてブロック1位を決めた。

 前半2分、縦パスで抜け出したFW横塚翼が「最初は普通に打とうと思ったんですけど、GKが出てきたので判断変えてループにしました」と技アリの左足ループシュートで電光石火とも言える先制点を叩き出した。

 対するセンアーノ神戸は昨年、ジュニアチームが全日本少年サッカー大会で優勝。大半の選手がJアカデミーなどへ進んだため、優勝メンバーで昇格したのは2人だけだが、岡本豊監督が「ウチは1対1にこだわってやっている。そしてチャンレンジすることを常に言っている」というチームは一回り大柄な相手選手たち果敢に仕掛け、挑んでいく。

 失点直後の3分、中盤でDFをかわしたMF伊東直哉が左前方へスルーパス。これで抜け出したFW酒井春輝が左足を振り抜いたが、GKの正面を突いた。センアーノ神戸も良くファイトしていたが、その部分は鹿島アントラーズつくばにとっても欠かせない部分。鳴海監督が「走ること、戦うこと、コミュニケーションを取ること、そして切り替え。それしか言っていないです。自分を出すこととかその前に、ピッチに立つためにはまずその部分をやらなければいけない」と説明するチームの原則と、個々の技術の高さを発揮して試合の流れを引き寄せていった。

 9分、鹿島アントラーズつくばは右クロスをファーサイドで収めて後方へ下げると、MF下田栄祐が豪快な右足ミドルを突き刺して2-0。20分にはMF武沢健伸主将のダイレクトのスルーパスをMF沼田奏音が左足ダイレクトで決めて3-0とした。
 
 だが、センアーノ神戸も食い下がる。22分、ハイプレスからボールを奪い、FW仁尾唯希が身体を張って繋ぐと、伊東が鮮やかな右足ミドルを決めて1点を返した。さらに後半4分、敵陣でボールを奪い返すと、MF大島尚也とのパス交換から仁尾が豪快な右足ミドルを突き刺して3-2とした。

 だが、鹿島アントラーズつくばは失点直後、左クロスのこぼれをMF千葉颯斗が右足で決めて再び2点差。この後、交代出場のFW坂郁弥がダイレクトボレーのファインショットを含む2ゴールを決めて鹿島アントラーズつくばが快勝した。

 6発勝利も鹿島アントラーズつくばの武沢は「まず戦う姿勢を全員で出すことを意識していました。ちょっと足りなかったです。攻撃は得点いっぱい取れたので良かったんですけど、守備でちょっと甘いところや課題が多くありました」と反省していた。戦う部分、守備と、この試合でできなかった課題を次の試合で改善すること。そして、一戦必勝の姿勢で一つ一つ白星を重ねて、「全部勝って優勝したいです」(横塚)という目標を達成する。 
 
(取材・文 吉田太郎)
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