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AT7分に湘南内定のエース新井が同点ヘッド!PK戦で立正大淞南撃破の市立長野が初の16強へ

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PK戦の末、立正大淞南を破った市立長野イレブンが歓喜に沸く(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.30 全国高校総体2回戦 立正大淞南高2-2(PK4-5)市立長野高 松島運動公園多目的運動広場]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)は30日、各地で2回戦を行った。松島運動公園多目的運動広場の第1試合では市立長野高(長野)が立正大淞南高(島根)と対戦。2-2からのPK戦を5-4で制し、初の16強入りを決めた。明日31日の3回戦では流通経済大柏高(千葉)と対戦する。

 劇的な幕切れで市立長野が新たな歴史を刻んだ。2年連続2回目の出場で初の初戦突破。2回戦の相手は、全国総体で過去3度の4強入りを成し遂げている立正大淞南だった。

 試合は2点をリードされる苦しい展開。立正大淞南は前半26分、FW安野真央(3年)の2試合連続ゴールで先制すると、同31分にはFW藤井奨也(2年)が追加点を奪った。

 2点を追う市立長野は後半開始早々の2分、大きなサイドチェンジからMF小林恭也(3年)の右クロスをMF久保田拓也(2年)が左足で蹴り込み、1点を返す。後半18分には立正大淞南のDF田中晃司(3年)がスローインの場面で遅延行為を取られ、2枚目の警告で退場。数的優位に立った市立長野がここから猛攻に出た。

 粘り強く耐えていた立正大淞南だったが、試合終了間際の後半アディショナルタイム7分、市立長野はDF芳田竜之介(3年)の右クロスをFW新井光(3年)がヘディングでゴール右隅に叩き込み、土壇場で2-2の同点に追いついた。卒業後の湘南ベルマーレ入団が内定しているエースの2戦連発となる劇的な同点弾。直後にタイムアップのホイッスルが鳴り、試合はPK戦に突入した。

 先攻の市立長野は2人目の新井がGK宮嶋岳(3年)に止められ、まさかの失敗。しかし、続く立正大淞南2人目のDF竹中響哉(3年)のキックもGK吉田泰地(3年)が横っ飛びで弾き出した。

 その後は両チームが互いに成功し、迎えた6人目。先攻の市立長野はDF木内駿兵(3年)が成功したのに対し、後攻の立正大淞南はMF山口海都(3年)が再び吉田のビッグセーブに止められ、万事休す。PK5-4で激闘を制した市立長野が初の3回戦進出を果たした一方、PK戦で涙をのんだ立正大淞南は2年連続の2回戦敗退となった。

●【特設】高校総体2017

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