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先制弾の市船FW福元、「少し」の部分を加えて大爆発を

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後半5分、市立船橋高FW福元友哉が先制ヘッド。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.30 総体2回戦 東海大熊本星翔高 0-3 市立船橋高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Aグラウンド]

 ブレイク必至のストライカーがまず1ゴールを決めた。市立船橋高FW福元友哉(3年)は後半5分、MF桧山悠也(3年)の右クロスを中央で引き出すと、ヘディングシュートをゴールへ叩き込んで先制ゴール。だが、その直後にコースを突いた絶妙な左足シュートをGKのファインセーブに止められるなど2点目を奪うことができなかった。

「あの1点を取れたことはデカかったんですけど、まだ決めきるチャンスで決めきれないという弱さがあるので、この大会中に成長していきたい」。

 一瞬の抜け出しと縦への鋭いドリブル、周囲を活かす動きにも長けた注目ストライカー。対戦した東海大熊本星翔高のCB中村豪主将(3年)も「熊本にはいないタイプのFWだと思いました。1タッチで向け出すのも上手いし、速さもあるし、高さもあるんで難しかったです」と印象を口にするなど、相手を苦しめるプレーをしていた。

 だが、両チームトップのシュート6本を放ちながらも1得点のみ。突破もする、チャンスメークもする、凄みのある動きを見せている。だが、シュートが本当に少しのところで外れてしまっている。

 本人もその点は本気で改善しないといけないポイントだと感じている。「その少しをもっと気持ち持って、迫力持って、そういう部分が自分は足りないと思うので。監督には最後気持ちが足りないと凄く言われている」。最後決めきる「気持ち」を加えて爆発を。市船のエースが1点では収まらない活躍をしてまた、チームを白星へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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