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千葉内定の市立船橋DF杉山弾斗主将は来年へ向けて積み重ね、守備の向上示す

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市立船橋高の左SB杉山弾斗主将

[7.30 総体2回戦 東海大熊本星翔高 0-3 市立船橋高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Aグラウンド]

 来季のジェフユナイテッド千葉加入が内定している市立船橋高左SB杉山弾斗主将(3年)は「前半回数少ないと言われたので」と後半に攻撃参加の回数を量産。左SHの選手にボールが入ると、その選手を追い越す形で攻撃参加を繰り返し、PAへ持ち込んでから左足シュートも打ち込んだ。

 カットインしてPAへ切れ込みながら利き足と逆の右足で打ちきれずにチャンスを逸した場面もある。本人はゴールを意識してか、中への動きが増え過ぎてしまっていると感じたようだ。それだけに「自分の得意な形に持っていけるためのプレーができればいい。打開して、その状態でクロスとかしっかり上げられると思う。しっかり縦へ突破して中に合わせることができれば良い」と武器の左足をより活かせるプレーを増やす意欲を口にした。

 前半は守備面に対する意識の高さが攻撃に行かせる回数を減らしていた。消極的になっていた訳ではない。相手の2トップを警戒して味方のCBをサポートしていた。今月のプレミアリーグ・横浜FMユース戦では攻め上がりの背後を突かれる形に。戻りの遅さが課題になってしまっていた。だが、この日は良く守備に戻り、自分の守備範囲を越えた動きでスライディングタックルしてボール奪取。そして、一人で中央から攻め上がるシーンもあった。

 会場を訪れていた千葉の稲垣雄也スカウトは「良く記事に攻撃参加の回数がバロメーターと載っているけれど、弾斗は攻撃に限らず守備のところも意識してやっている。きょうはポジション良くやっていた。積み重ねながら良くなっていると思う」と評価。プロ入りの決まったDFは来季へ向けて課題に取り組み、改善している姿を示した。

 主将としてチームの先頭に立って走る。「自分がもっとやるしかない。もっとカバーする範囲を増やしたり、中盤こぼれてきたところはサイド空けちゃいますけれども、行けるところはしっかり潰したり、CB押し出したところをカバーのところまで自分が見たり、プレーエリアをもっと増やしてあげれば全体的にもっとやりやすくなると思う。守備の走る量ももっと増やしていきたい」。Jクラブ内定選手として注目集まるインターハイ。チームのために走って、戦いながら、進化を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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