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U-18日本代表対決は前橋育英CB松田陸に軍配

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前橋育英高のU-18日本代表CB松田陸(中央)がCB角田涼太郎とがっちり握手。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.31 総体3回戦 前橋育英高 3-1 青森山田高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド]

 U-18日本代表のチームメートたちに得点を許さなかった。前橋育英高のU-18日本代表CB松田陸(3年)は代表チームの活動で仲良くなったというMF郷家友太(3年)、FW中村駿太(3年)のU-18日本代表コンビと対戦。立ち上がりに郷家のアシストから先制点を奪われたが、その後は「あそこ(前線を)潰していけばパスも出ないので上手くハマって良かったと思います」と振り返る持ち味の前への潰し、空中戦の強さを発揮してゴールを守り続けた。

 特に中村は一瞬でも隙を見せると、鋭い動き出しでDFを振り切ってくる危険なストライカー。だが、「山田はカウンターが速くて取った瞬間、11番(中村)が抜け出すというのは言われていた。取られた瞬間走ってくるので見ておきながら、来た瞬間、付いて行くことを徹底していました」という松田はDFラインの選手たちと連係を取りながら食らいつき、ピンチこそ作られながらも決定的な仕事はさせなかった。

 そして、リードして迎えた終盤はゴールを狙って前線にポジションを取っていた186cmMF郷家や196cmFW三國ケネディエブス(2年)を空中戦で撃退。「(登録の身長は186cmだが)競り合いは負けられないので、いくら相手がデカくてもタイミングが大事なので、タイミングさえ間違えなければ勝てる」という強さを示して、相手にチャンスを作らせなかった。

 組み合わせが決まった時から「絶対に勝ってやろう」と考えていた一戦を勝利。「この勝利をバネにして次の試合、準決勝も勝って優勝したいですね」と語った松田が、郷家や中村の分も戦い抜いて全国制覇を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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