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[MOM2169]FC東京U-18FW原大智(3年)_5戦連発で単独得点王へあと一歩!!188cmのFWが攻守に大活躍

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攻守に大活躍をみせたFC東京U-18のFW原大智

[7.31 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・準決勝 川崎F U-18 0-2 FC東京U-18 味フィ西]

 攻守に渡り、まさに大車輪の活躍だった。FC東京U-18のFW原大智(3年)は31日に行われたクラブユース選手権(U-18)の準決勝・川崎F U-18戦で5試合連続弾を含む2得点の活躍。また守備でも身体を張り、2年連続の決勝進出へ貢献した。

 攻撃で魅せた。まずは0-0の後半12分、左サイドから仕掛けたFW久保建英のシュートを相手GKが弾いてのこぼれに反応し、頭で押し込んだ。「久保選手が切れ込んでシュートを打ったので、そのこぼれを狙っていてラッキーな部分もあった。しっかりと決められてよかったです」と笑顔で振り返る。

 先制点からわずか2分後には、自身2点目を記録。10番を背負うMF小林幹からの浮き球を受け、冷静にGKの位置を見極めると右足ループでゴールネットを揺らした。鮮やかな一撃。「小林選手とは小学生のときから一緒にやっているので、“来るな”という感覚で走りこんだら、いいボールがきた。GKが少し前に出ていたのでループシュートで決められました」と胸を張る。

 また試合後にFC東京U-18の佐藤一樹監督が「攻撃だけでなく、今日は彼の守備がこのチームを一番助けたと思っています」と話したとおりに、守備でも存在感。押し込まれるシーンが続いた前半終了間際の44分、自陣PA内左を崩されてピンチを迎えたが、必死に走りこんでいた原がシュートブロックし、右CKへ逃れた。ここで失点していたら、試合の流れは大きく変わっていたはずだ。

 加えて後半も運動量を落とすことなく駆け回った。後半10分には相手右CKからDF新井秀明のヘディングシュートをGK高瀬和楠が弾く。ゴール前正面へボールがこぼれ、あわやのシーンだったが、原が慌てずに蹴り出して難を逃れた。ピンチを救ったFWは、この後に2点を記録。チームを2年連続の決勝へ導いた。

 文字通りに攻守に渡る活躍をみせたストライカーは「チームとして全員攻守というモットーなので、チームに貢献できてよかった」と安どの表情を浮かべつつ、「まだミスがあるので……」と謙虚に口にする。

 今大会ではグループリーグ第2節から準決勝までの5試合で6得点。得点ランキングでは、すでに敗退しているガンバ大阪ユースのMF池田匠吾と並び、トップに立った。決勝でゴールを記録すれば、単独得点王の称号を得ることができる。

 中1日で迎える決勝の相手は浦和レッズユース。伸びしろ十分の188cmのFWは「ここまできたら、しっかりと単独で取れるように。(決勝でも)点を取りにいきたいです」と力強く大舞台を見据えた。

(取材・文 片岡涼)
●第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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