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奮闘する先発組の期待に応える日藤の“2人のスーパーサブ”。3回戦ではFWギブソンがダメ押し弾!

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後半アディショナルタイム、日大藤沢高FWギブソン・マーロンが2点目のゴール

[7.31 総体3回戦 日大藤沢高 2-0 帝京三高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド]

 日大藤沢高の2人の“スーパーサブ”。その一人、FWギブソン・マーロン(3年)は「パワー・トゥ・ザ・ピープルっていう、試合前に礼をしに行く時に、(応援席からの歌声を受けながら)自分たち2人で肩組んで『俺らがやるんだ』と言っています」と明かしてくれた。佐藤輝勝監督が「本当、2人とも明るくて、ムードメーカーで一番のハードワークをやってくれる」と評するギブソンとFW三田野慧(3年)の2人のFWが、今回のインターハイで対戦相手の脅威になっている。

 この日は0-0の後半8分からギブソン、同11分から三田野がそれぞれ投入された。「昨日、自分はしっくり来るプレーができなかったので、切り替えて自分のプレーと点取りに行こうとやっていました」というギブソンは、ボールを持つとスピードを活かした縦突破にチャレンジ。「慧に関してはきょうもタフに戦ってくれたと思います」と評した三田野とともにチームを活性化した。

 そして後半27分、日大藤沢はゴール前で三田野が収めたボールのこぼれをMF小屋原尚希(3年)が右足で叩き込んで先制する。さらに後半アディショナルタイムには、左SB中村翔輝(3年)の絶妙なアーリークロスを逆サイドから飛び込んだギブソンが1タッチで合わせて今大会初ゴールを挙げた。

 全国総体への代表決定戦となった神奈川県予選準決勝でも交代出場で決勝点を決めているギブソンは、「慧も昨日点取っていますし、オレもこの本戦で取りたかったので取れて嬉しかったです」と喜んだ。

 三田野は2回戦で同点ゴール、この日はギブソンがダメ押し弾といずれも貴重なゴールを決めている2人だが、自分たちが活躍できているのは先発選手たちの奮闘があるからだと考えている。「本当、最近は交代したメンバーが試合を決める役割だったりをすることができている。それは、前半からフルで戦っている人たちが自分たちに対して『頼むよ』という気持ちを持ってプレーしてくれているんで、そこの繋がりが強いから、自分たちが後半に点を取ったりできていると思います」と感謝した。

 次は準々決勝。ギブソンは「自分が出たらチームにプラスになることと持ち味を出して、ゴールが最大のプラスになると思うので常に狙っていきたいと思っています」と誓った。結果を出している2人の“スーパーサブ”は先発でも、交代出場でもチームのために走って、ゴールを目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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