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東福岡はV候補対決で屈し、涙の敗退。「次へ向かって進んでいくしかない」

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涙を流して悔しがる東福岡高のMF青木真生都(左)とMF福田湧矢主将

[7.30 総体2回戦 東福岡高 1-3 青森山田高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド]

 2年ぶりの優勝を目指した東福岡高は青森山田高とのV候補対決で敗れ、2回戦敗退となった。
 
 立ち上がりは青森山田よりも入り良く試合をスタートしたように映った。司令塔のMF青木真生都(3年)が長短のパスでボールをサイドへ動かし、エースMF福田湧矢主将(3年)がドリブルと大きな展開を交えてボールを運んだ。

 前半17分には福田、MF木橋朋暉(3年)とボールを繋ぎ、PAへ走り込んだMF田村和玖人(3年)がシュートを狙おうとしたほか、守備面ではゴール前で落ち着いた対応を見せていたGK松田亮(2年)やU-18日本代表CB阿部海大(3年)中心に相手の攻撃を防いでいた。

 前半27分、一瞬の隙を突かれて失点。0-1で折り返したものの、後半開始直後には立て続けにサイドからチャンスを作り出す。だが、2分に右サイドからの折り返しに反応したFW守田怜司(3年)が上手くDFを外しながら放った右足シュートは左ポストを直撃。同点のチャンスを逸した東福岡は、9分にクリアが甘くなったところから再び失点してしまった。

 それでも攻撃のギアを上げて攻めた東福岡は27分に青木が右足ミドルを決めて1点差。そして、前線にポジションを取った阿部を活用する強引な攻めで同点ゴールを目指す。だが、チャンスの数を増やせず、逆に1点を奪われて1-3で敗れてしまった。

 試合終了の笛が鳴ると、東福岡の選手たちは涙を流して悔しがった。森重潤也監督は「力が足りないなということが、はっきりと分かりました」とコメント。そして「今シーズンが終わった訳ではない。目標、目的が明確になっているので選手、スタッフ、僕も含めて本当にどう乗り切っていくかだと思っています。次へ向かって進んでいくしかない」と敗戦を糧に前へ進んでいく考えを口にした。

 高い目標を持つ選手たちは今回の悔しさを絶対に忘れない。プレミアリーグWESTでは現在3位。8月26日に再開するリーグ戦、そして選手権で一つでも上に行くため、強化を重ねながら結果にもこだわっていく。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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