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地道なリハビリ続ける香川西の千葉内定MF本田功輝、インハイ敗退の仲間たちへ「次に繋げよ」

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四国学院大香川西高MF本田功輝は選手権本大会での復帰を誓った

[7.29 総体1回戦 星稜高 2-1 四国学院大香川西高 松島フットボールセンターピッチ2]

 ピッチサイドで四国学院大香川西高(香川)を応援する控え部員の中にはジェフユナイテッド千葉内定のMF本田功輝(3年)の姿もあった。

 本田はインターハイ予選で靭帯断裂の大怪我を負い、今大会の欠場が決定。最短12月半ばと言われる復帰へ向けて地道なリハビリを開始している本田は現在、学校が夏休みに入っていることもあって来季加入する千葉の施設で復帰を目指しているのだという。

 今回、本田の同級生たちをサポートしたいという思いに千葉が応える形で、強化担当者とともに宮城入り。この日は雨の中、チームメートたちとともにピッチで戦う選手たちに声援を送っていた。香川西は前半10分にMF西園凜(1年)のゴールで先制したものの、後半29分からの2失点で逆転負け。本田も無念の表情を浮かべていた。

「チーム自体は良いサッカーができていたと思います。いつも通り、良さも出せていた。でも、雨でなかなか上手く行っていないところもあったし、それは相手も同じ状況だったんですけど、先制していい流れが続いていたんですけど、後半2点決められてしまったのがダメでしたね」

 敗退したチームメートたちに懸ける言葉について問うと、「『次に繋げよ』、それだけじゃないですか。選手権もあるので」と前向き。チームの目標は選手権での上位進出に切り替わった。その中で本田は「選手権の本大会には間に合わせたい。あんまり焦り過ぎないように」と来季のことも考えながら、慌て過ぎずに復帰を目指す考えを明かした。

 昨夏、試合中に負った大怪我の影響でその後は試合に出場することができず。今年も怪我との戦いとなっている。それだけに本田は何とかチームに恩返ししたいという気持ちが強い。わずかな時間だけでもチームに貢献できるように、諦めることなく、取り組みを続ける。

 自分がチームに加わった際には「やっぱりサイドからの攻撃というのは僕達の武器なので、それをもっと強めて前で勝負する(エースFW)高木(慎也)たちにアシストできたら良い。自分の仕事は点決めることでもあるし、高木たちを活かすのも僕の仕事なので。チームを勝たせるのが自分の役割だと思います」。目標だけはブレずに持ち続けて、地道なリハビリを乗り越える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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