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得点王のFC東京U-18FW原大智、まだ知らぬ年代別代表へ密かに想いを巡らす

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[8.2 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・決勝 浦和ユース 0-2 FC東京U-18 味フィ西]

 ここまで得点ランキングトップタイとなる6ゴールを挙げていたFC東京U-18のFW原大智(3年)は、浦和ユースとの決勝でシュートゼロに終わり、優勝を自らの得点で飾ることはできなかった。激しく当たりに来る浦和ユースの3バックを相手に、自由にさせてもらえない時間が続いた一戦を振り返って、「相手の声とか圧力が強くて、そういった場面で決めきれなかったので、まだまだだと思います」と噛みしめるように話した。

 もっとも、チャンスメークでは輝きを放っていた。前半32分、MF小林幹(3年)の縦パスをワンツーで返し、決定的なシュートを演出。同43分には、ボランチから攻め上がったMF品田愛斗(3年)に絶妙にパスを落とし、GKと1対1を迎える決定機を作り出した。「最後、アシストにはならなかったんですけど、ラストパスという形ではチャンスを作ることができたと思います」と手ごたえを口にする。

 今大会はグループリーグ初戦こそベンチスタートとなったが、第2戦で先発メンバーに入り、そこから5試合連続ゴールを記録した。「自分が出た試合で絶対に点を入れていけば、自然に調子が上がっていくと思っていた。毎試合、絶対に点を取るという気持ちで臨んで、それが結果的として連続ゴールとなったので良かったです」。単に「ゴールの数が多い」というだけでなく、大勝試合での“固め取り”ではなかったからこそ、チームへの貢献度はとりわけ大きかった。

 また、原が2得点を挙げた準決勝の川崎F U-18戦の後、佐藤一樹監督が「今日は(原に)守備でも助けられました」と話したように、相手セットプレーのストーン役や前線からのプレッシングでも存在感を発揮。持ち味のポストプレーとともに、フィニッシュ以外でもチームに貢献する場面が多く見られた。

 それでも原は「時にはサイドに走って起点を作ったり、足元で一回キープしたりするのも大事なんですけど、最後のところで自分で中に行って、スルーパスを狙ったり、一発の裏を狙うようにしています」と、ゴールという“結果”に対するこだわりも強調した。

 ここ最近で急激に身長が伸びたという188cmのFWに目標の選手を問うと、「憧れの選手はいっぱいいるんですけど。(サッカーを)観るのも好きなので」と前置きしたうえで、バイエルンのFWロベルト・レワンドフスキの名が返ってきた。普段は淡々と話す原だが、ブンデスリーガ2年連続30得点のストライカーに「ポストプレーとかラストパスがうまくて、ゴール前の落ち着きもすごいなと思います」と目を輝かせる。

 そんな原が自然と意識するのは“日の丸”のこと。「まだ選ばれたことがないので、どんなところなのかまだ分からないんですけど……Jリーグ選抜とチームで試合をしたときは、想像していたよりもできたので、自分だったらどうするのかな、代表はうまいのでそれについていけるかなとは思ったりします」と、年代別代表へひっそりと思いを巡らせている。

「試合が続いたなかで、1試合1試合しっかり準備して、こういった夏の大きな大会で得点王という形で取れたのはよかった」とブレイクを果たした大会を総括。

「まずは1冠取れたのが大きいんですけど、ここからもっと難しくなると思うので、勝てるようにがんばります。このタイトルを取ったことに満足せず、しっかりまた一から練習して、準備していきたいと思います」。虎視眈々と次の舞台を見据えている。

(取材・文 竹内達也)
●第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ



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