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得意のPKで輝く!流経大柏GK薄井が前日のミス帳消しのビッグセーブ!

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後半21分、PKを止めた流通経済大柏高GK薄井覇斗をチームメートたちが祝福。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.3 総体準決勝 流通経済大柏高 1-0 前橋育英高 ひとめぼれスタジアム宮城]

 後半21分、1点を追う前橋育英高はPKを獲得。同点に追いつけば、勢いに乗って一気に逆転する可能性もあったかもしれない。だが、流通経済大柏高には「シュートストップよりもPK」が得意というGKがいた。

 PKを獲得した前橋育英FW高橋尚紀(2年)が自ら右足を振り抜く。だが、相手の視線、体の動きでシュートコースを読みきったGK薄井覇斗(3年)が左へ横っ飛びしてストップ。大仕事をしてのけた3年生守護神は、笑顔で駆け寄ってきたチームメートの抱擁、ハイタッチに応えて喜びを分かち合っていた。

 決められれば同点のピンチだったが、薄井は前向きだった。まず第一に自信があった。止めてしまえば、チームを勢いづかせることもできる。そして「昨日のミスは大きかったので取り返してやろうと思っていました」。

 前日の長崎総合科学大附高戦で相手ロングスローへの対応で被ってしまい、失点の原因になってしまっていたGKはミスを取り戻すチャンスだと考えていた。そして見事なセーブで信頼を取り戻した。

 184cmの長身で総合力の高いGKは決勝でもチームを勝たせるプレーを誓う。「今日みたいなシーンがないことが望ましいんですけど、そういうシーンがあったとしても自分が止めてチームを救うプレーが出来たら良い」。準決勝で勝負強さを発揮した薄井が、決勝でも流経大柏ゴールを守り抜く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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