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昨日の敵は今日の友?選手権決勝から約7か月…仙台大の嵯峨、鳴海、人見による座談会

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選考会には青森山田高出身の三国と住永も、選手権決勝の“同窓会”のよう

 U-19全日本大学選抜選考会の1日目が5日、早稲田大学東伏見グラウンドで行われた。全国各地域の有望1年生が集結し、3チームに分かれて、30分1本の総当りで試合を行った。選考会では仙台大の選手たちが躍動。そのなかでも昨冬の全国高校選手権大会・決勝を戦った3選手に話を聞いた。

 全国高校選手権を制した青森山田高から仙台大へ進学したFW鳴海彰人(仙台大1年=青森山田高)とMF嵯峨理久(仙台大1年=青森山田高)。そして選手権準優勝だった前橋育英高から進んだFW人見大地(仙台大1年=前橋育英高)。昨日の敵は今日の友とばかりに仲の良い様子をみせた3名。選手権決勝から約7か月がたった今の状況は――?

―選抜選考会を終えての感想は?
人見:大学よりもレベルが高くて、特に一人ひとりの技術が高かったです。その中で自分としてはマッチアップしている人とやりあえたので、いい刺激があって、楽しかったです。

嵯峨:久しぶりに会えた元チームメイトだったり、見たことある選手がいるなかで、やっぱり成長している選手もいましたし、自分も負けられないなという思いが強くなりました。選ばれたいなという気持ちも出ましたし、いい刺激になりました。

鳴海:いろいろな大学から集まった選手とできて、いい経験になりました。そのなかでも、初めて会ってサッカーをやると、なかなか合わないなかで合わせていく作業が勉強になりました。

―冬の全国高校選手権決勝を戦い、今ではチームメイトに。選手権を振り返っての話はしますか?
鳴海:しないですね。
人見:します!バカにされます……。
鳴海:してないですよ!
人見:『お前、何点取ったんだ? PKの1点だけか?』って言われます。

―鳴海選手に言われてる?
嵯峨:毎回言われているよね(笑)
鳴海:そりゃあ(僕は)得点王ですからね(笑) ちなみにこの方(嵯峨)はサイドハーフで大会3点取って、優秀選手に入っていないので、こいつもこいつでだめです。
嵯峨:いやー、あれは多分目立てなかったからですね。

―でも今日の選考会では嵯峨選手が1得点1アシストと一番結果を出しました。
鳴海:俺、今日点とってない。
嵯峨:(仙台大の)チームメイトがいっぱいいたので、やりやすい部分が多かったです。先制点も(鳴海が)引きつけてくれたので、あとは最後決めるだけでした。一回で決められれば良かったんですけどね。

―得点シーンはポストの跳ね返りを流し込みましたね。
嵯峨:思ったよりも人が来ていなかったので、もっと周りを見て落ち着けばよかったです。でもああいうのが自分なので(苦笑) 一発で決められるようになりたいです。

―人見選手は嵯峨選手のアシストから決めました。
人見:ホットラインなので。やっぱり嵯峨理久選手は技術があり、精度も良く、自分はヘディングを当てるだけのようなボールを出してくれるので。自チームでやっていても、いい刺激合いになっていて、楽しいです。
鳴海:自分は楽しくないです!!!
嵯峨:なんでよー、4年目(の付き合い)だよ?

―ここまで大学1年目はそれぞれ順調でしょうか?
鳴海:まだまだだな。
嵯峨:まだまだ、謙虚に。
鳴海:謙虚に。
人見:やっぱり先輩たちが上手いので、Aチームにいさせてもらえているだけありがたいです。
嵯峨:そうだね。ありがたいです。

―9月には大学入学後初の全国大会となる総理大臣杯が控えています。
鳴海:仙台大は全国大会に出られますが、1回戦などに負けることが多いので。まだそこら辺が弱いですよね。
嵯峨:なんとかFWが点を取ってくれれば……。
鳴海:は? サッカーはチームスポーツなんだから!!!
人見:僕は一所懸命、点を取りたいです。

―前橋育英出身の人見選手から見た山田のメンバーは?
人見:山田の方々は強いので……。
鳴海:いじりがな!
人見:いじりも当たりも強いので頑張っています。磨かれています。いろいろな面で削られています(笑)

―高校時代から面識はあったと思いますが、大学進学後にそれぞれ新たに知った一面はありますか?
嵯峨:静かな人かなって人見に対して思っていたんですけど、そうでもなかったです。無口で人と関わらない感じかと思ったら、そんなことなかったです。
人見:みんなと話す内容ですか? 色々と、おふざけで(笑)

―今ではかなり仲は良い?
鳴海:いやぁ、ピシピシですね。
嵯峨:ピシピシ言うな(笑) 仲良いです。こういう感じがちょうどいいです。
鳴海:いやだって、こいつは初見でも『いじられキャラだな』って顔をしてますよね?
嵯峨:おい、やめろ!

―今夏の全国高校総体3回戦では、前橋育英高が青森山田高に3-1で勝利し、リベンジを果たしました。OBとしては?
人見:一緒に見に行きました。
鳴海:そう、二人で!こいつ(嵯峨)は来ていないです。
嵯峨:自分は授業があったので。
鳴海:ここは本当にふざけとかなしで、本当に(自分と人見は)仲良いので。自分ら二人“は”仲良いです。
嵯峨:おーい、俺も入れろ?入れてくれ?

人見:個人的には選手権でまた育英と山田がやっているのが見たいですね。
鳴海:俺は見たくないです。どうせ山田が勝つので。選手権は黒田(剛)監督と正木(昌宣)コーチが素晴らしいので。インハイの負けから、あのスタッフ二人は本当にチーム作りがすごいですから。すっっごいですから。大学に入って、あの方たちの大切さを本当に感じました。
嵯峨:それは俺も本当にそう思う。
人見:自分も外から見てもそう思います。山田はここからがすごいので。怖い存在ですよね。

―最後に大学サッカーでの今後へ向けて、それぞれの意気込みを。
人見:Aチームにいてチャンスはあると思うので、スタメンに定着するというのは一番の目標です。そのなかで結果を残して、仙台大からあまり呼ばれてはいないんですが、(2年後の)ユニバーシアード競技大会のチャンスも少なからずあると思うので。そこに選ばれて最終的にはプロになって、Jリーグで試合に出るのが一番の目標です。

鳴海:目先の目標で言ったら、『スタメン』とか言う人が多いと思いますけど。自分はまずサッカーをできている幸せを感じながらサッカーをしたいです。サッカーをできない人だって、この世の中には絶対にいると思うので。そういう人たちの気持ちを背負いながら、サッカーできていることを幸せに感じながら、自分は小さい目標から一つ一つクリアして、最終的には仙台大で全国優勝したいです。以上です。

嵯峨:『情熱大陸』読んでるんですよ(苦笑)
鳴海:俺、本田圭佑だ、本田圭佑!
一同:(笑)

嵯峨:自分はここに選ばれたことに満足せずにやっていきたいです。チームに帰って自分自身にできることや課題はあると思いますし、技術をもっと磨いたりすれば、その先もあると思うので。これからまたしっかりとやっていきたいです。

人見:俺らは本当にチャンスだよ。
嵯峨:本当にチャンスだと思います。
人見:仙台大、初の総理大臣杯優勝。やれるチャンスだと思ってます!

(取材・文 片岡涼)



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