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バイエルンがPK戦制しスーパー杯連覇!!ドルトムントは2度のリード守れず…香川はメンバー外

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土壇場で追いついたバイエルンがPK戦の末、ドイツスーパー杯を制した

[8.5 ドイツスーパー杯 ドルトムント2-2(PK4-5)バイエルン]

 2017-18シーズンの幕開けを告げるドイツスーパー杯が5日、ドルトムントの本拠地シグナル・イドゥナ・パルクで行われ、昨季ブンデスリーガ王者のバイエルンがカップ戦王者のドルトムントと対戦した。試合は2-2のまま90分間で決着付かず、PK戦の末、PK5-4でバイエルンが2年連続6度目のスーパー杯制覇を成し遂げた。なお、左肩脱臼からまだ実戦復帰を果たせていないMF香川真司はメンバー外だった。

 今季からピーター・ボス監督が就任したドルトムントは4-3-3のシステムを採用。GKロマン・ビュルキ、4バックは右からDFウカシュ・ピシュチェク、DFソクラティス・パパスタソプロス、DFマルク・バルトラ、パリSGから獲得したDFダン・アクセル・ザガドゥと並んだ。中盤はMFヌリ・サヒンをアンカーに置き、右前にMFゴンサロ・カストロ、左前にボルシアMGから加入のMFマフムード・ダフード。前線は右にFWウスマン・デンベレ、左にFWクリスティアン・プリシッチ、中央にFWピエール・エメリク・オーバメヤンが入った。

 プレシーズンマッチで4連敗を喫したバイエルンはレアル・マドリーから加入したMFハメス・ロドリゲスのほか、MFアリエン・ロッベン、MFチアゴ・アルカンタラ、DFダビド・アラバ、GKマヌエル・ノイアーら主力の多くが欠場。GKスベン・ウルライヒ、4バックは右からDFヨシュア・キミッヒ、DFハビ・マルティネス、DFマッツ・フンメルス、DFラフィーニャと並んだ。中盤はホッフェンハイムから加入のMFセバスティアン・ルディがアンカーを務め、右にリヨンからブンデスリーガ史上最高額となる移籍金4750万ユーロ(約58億2000万円)で獲得したMFコランタン・トリッソ、左にMFアルトゥーロ・ビダル。前線はMFフランク・リベリが左に開き、中央にFWロベルト・レバンドフスキ、右寄りにFWトーマス・ミュラーが位置した。

 試合はバイエルンのミスを突く形でドルトムントが先制する。前半12分、ビルドアップでトラップが大きくなったハビ・マルティネスにプレッシャーをかけたプリシッチがボールを奪い切り、そのままドリブルでPA内に進入。GKとの1対1から落ち着いて右足で流し込んだ。

 しかし、バイエルンもすぐさま同点に追いつく。前半18分、ルディからの浮き球のスルーパスにキミッヒが反応。右サイドのスペースに飛び出すと、ゴール前にグラウンダーのクロスを入れ、レワンドフスキが右足で押し込んだ。

 1-1の同点に追いつき、その後はバイエルンが攻勢を強める。前半31分、リベリが左サイドからドリブルでPA内に切れ込み、折り返しにミュラーが合わせたが、GKが鋭い反応でセーブ。同25分にはレワンドフスキのスルーパスからキミッヒのクロスにミュラーがヘディングで合わせたが、右ポストを叩いた。

 1-1で折り返した後半開始からドルトムントはダフードに代えてMFセバスティアン・ローデを投入。対するバイエルンは後半15分、ハビ・マルティネスが負傷し、ホッフェンハイムから獲得したDFニクラス・ズーレを投入するアクシデントに見舞われた。同22分にはミュラーに代えてMFキングスレイ・コマンを送り込むが、次の1点を奪ったのはドルトムントだった。

 後半26分、カウンターからデンベレの絶妙なスルーパスにオーバメヤンが反応。PA内に走り込み、GKとの1対1から冷静に右足アウトサイドのチップキックで頭上を越し、ゴールネットを揺らした。

 再び1点を追う展開となったバイエルンは後半39分、トリッソに代えてMFレナト・サンチェスを投入し、交代枠を使い切る。すると試合終了間際の後半43分、PA右からのFKをルディがゴール前に蹴り込み、ズーレがDFと競り合いながら肩付近でシュート。これがクロスバーを叩き、ゴール前混戦からこぼれ球をキミッヒが押し込むと、ビュルキが体に当てたボールがピシュチェクに当たって跳ね返り、ゴールマウスに吸い込まれた。

 土壇場で2-2の同点に追いついたバイエルン。試合は90分間で決着が付かず、延長戦なしのPK戦に突入した。先攻のバイエルンは3人目のキミッヒがビュルキに止められたが、後攻のドルトムントも4人目のローデがウルライヒのビッグセーブに阻まれる。5人目まで終えて4-4の同点でサドンデスに入ると、ドルトムントは6人目のバルトラがウルライヒに阻まれ、決着。PK5-4で競り勝ったバイエルンがスーパー杯連覇を達成した。

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