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大久保嘉人V弾でFC東京が7試合ぶり勝利!新加入カウエ同点ゴールも大宮は5戦未勝利

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決勝ゴールを叩き込んだFW大久保嘉人

[8.9 J1第21節 大宮1-2FC東京 NACK]

 J1リーグは9日、第21節を行い、FC東京は敵地で大宮アルディージャと対戦し、2-1で競り勝った。FC東京は6月4日の清水戦(2-0)以来、7試合ぶりの勝利。降格圏の16位大宮は直近5試合未勝利(2分3敗)となった。

 大宮は6日に行われた前節の浦和戦(2-2)から先発2人を変更し、MF横谷繁とFWマテウスがスタメンに復帰。FC東京も前節・川崎F戦(1-1)から先発2人を入れ替え、ツートップの一角でFW前田遼一が7試合ぶりにスタメン入り。2014年以来、4シーズンぶりの復帰戦となったDFチャン・ヒョンスは3バックの真ん中に入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 未勝利から抜け出したい両者の対決は、前半14分、大宮が最初のチャンス。左サイドのMFマルセロ・トスカーノが前線に入れたグラウンダーのパスをFW江坂任が落とし、マテウスが左足ダイレクトで叩いたが、シュートはわずかにゴール右へ。膠着状態が続いたが、前半30分にFC東京がセットプレーから試合を動かした。

 MF太田宏介が左足で蹴り込んだ右CKにGK加藤順大が触れず、ボールがゴール前へと抜けると、大宮DF河本裕之に当たったボールを前田が押し込んだ。前田の今季初ゴールで先手を取ったFC東京はその後もボールを保持し、前半44分にはドリブルで持ち上がったMF橋本拳人がPA手前から強烈な右足ミドル。これはGK加藤が横っ飛びでセーブし、1-0で前半を折り返した。

 反撃に出たい大宮は後半開始と同時に中盤の構成を変え、MFカウエをアンカーに下げ、インサイドハーフにMF茨田陽生と横谷が並んだ。後半2分、マテウスが左サイドからドリブルで切れ込み、右足シュートを放ったが、惜しくもゴール右へ。その後は再びFC東京ペースで試合が進み、流れを変えたい大宮は後半18分に横谷を下げてFW瀬川祐輔、茨田を下げてMF大山啓輔を投入。大山がアンカーに入り、その前にカウエと瀬川が並んだ。

 交代策で攻勢を強める大宮は後半25分、少ないチャンスから試合を振り出しに戻す。右サイド約20mの位置で得たFKをマルセロ・トスカーノが右足で蹴り入れると、ゴール前の競り合いからこぼれ球に反応したカウエが鮮やかな右足ボレー。新戦力の移籍後初ゴールで1-1に追いついた。

 FC東京ベンチも動き、後半28分、前田を下げてFW大久保嘉人を投入すると、この交代策が的中する。後半33分、左後方からDF丸山祐市がPA左のスペースにスルーパスを入れ、猛然と走り込んだ太田がゴールライン際からマイナスのクロス。待ち構えた大久保がワントラップから冷静に右足を振り抜き、ゴール左下隅に突き刺した。
 
 大久保はこれが6月4日の第14節清水戦(2-0)以来、7試合ぶりの今季7ゴール目。再び突き放された大宮は最後の交代枠を使ってMF岩上祐三を投入したが、最後まで同点ゴールは奪えず、1-2で競り負けた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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