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「受けてしまい」押し込まれる時間続くも決定機つくった鳥栖、MF原川「勝てるチャンスあった」

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加入1年目のMF原川力は全試合に出場をはたしている

[8.9 J1第21節 柏0-0鳥栖 柏]

 サガン鳥栖はパス交換で相手守備陣を打開していく柏レイソルのサッカーを警戒。「フリーマンをつくるのがうまいチームなので、チーム全体でプレッシャーにいかないとスペースをつくられてしまう」とMF原川力はチームとして対策を講じていたと言う。

 前半途中までは鳥栖が柏の攻撃を封じる展開となっていたが「(後半は)難しかった」と原川。「後半に入ってから受けちゃったというか、サイドバックに高い位置をとられて中盤がついていって押し込まれる場面が多かった」。柏の下平隆宏監督が「相手のサイドハーフがついてくる傾向にあったので、こっちがサイドバックを高くとることで相手のカウンターを阻止する」と指示したとおりの運びとなり、原川も守備に回る時間が多くなったが、柏を6試合ぶりとなる無得点におさえ、アウェーで勝ち点1を持ち帰った。

 それでも「両方ともに勝てるチャンスあった試合」と原川やGK権田修一は悔やむ。柏が鳥栖を押し込む時間が続いた一方で、序盤にチャンスを多くつくり最初に決定機を創出したのは鳥栖だった。前半22分に右サイドでMF小林祐介をドリブルで振り切った原川が中央へラストパス。FWビクトル・イバルボは“当てるだけ”でゴールとなるビッグチャンスを得たが、シュートをふかしてしまいボールはクロスバーを超えていった。守勢に回った後半にもFW趙東建やイバルボがチャンスを迎えたがゴールは遠かった。

「順位表の半分のあたりを行き来するなら引き分けでもいいかもしれないですけど、今日の試合は勝てる可能性もあった。0-0で終わったらいいかなという雰囲気がちょっとあったりしたので。気持ちとして、アウェーだけど(相手が退場者を出した)この状況だったら自分たちが勝ち点3を取りに行くんだというのを出せればよかった」。好セーブを連発しこの試合のMVPとも呼べる活躍を見せたGK権田は、危機感を強めた。

(取材・文 奥山典幸)

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