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大宮、新戦力MFカウエが同点ボレー弾も…マルセロ「もう少しアグレッシブに」

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MFカウエが本拠地デビュー戦で移籍後初ゴール

[8.9 J1第21節 大宮1-2FC東京 NACK]

 降格圏脱出を目指す16位の大宮アルディージャは今夏に補強を敢行し、外国人3選手を獲得。そのひとり、ポルトガルのモレイレンセから加入したブラジル人MFカウエが本拠地初戦で移籍後初ゴールを決めた。

 0-1で迎えた後半25分に右FKを獲得。同じく新戦力のブラジル人MFマルセロ・トスカーノが右足で蹴り入れると、ゴール前の競り合いからこぼれたボールに反応。「FKのセカンドボールを狙おうと思っていて、ちょうど自分のところにボールが来た」と、鮮やかな右足ボレーでゴールを射抜き、試合を振り出しに戻した。

 この日は4-1-4-1の左インサイドハーフで先発出場。ボランチが本職の28歳は「自分の本来のポジションでスタートして、監督は自分の持っている力を求めて出してくれた。自分のプレーをしっかりとピッチで出せたことはよかった」と機を見た攻撃参加でも存在感を見せたが、その7分後に目の前でFW大久保嘉人に勝ち越し弾を許し、2-1で競り負けた。

 伊藤彰監督は試合中に目まぐるしくシステムを変更させている。カウエは後半開始にアンカーの位置に下がり、後半18分にMF大山啓輔が投入されると、再び1列前へ。デビュー戦となった前節の浦和戦(2-2)では試合中にアンカー、ストッパー、ボランチとシフト。複数ポジションで求められた役割を果たしているが、勝利にはつながっていない。

 一方、済州ユナイテッド(韓国)から加入したマルセロは3試合連続で先発フル出場。チャンスに何度も顔を出し、前線で相手の脅威となっているが、「今日の試合に関してはもう少しアグレッシブにやらなければいけないところもあった」と反省点を口にした。なかなかいい形でボールが入らず、「細かいミスを減らしていかないと勝つことは難しくなってくる」とチームに苦言も呈した。

 大宮は中断明け後勝利がなく、直近5試合連続で未勝利(2分3敗)。中3日で迎える次節は最下位・新潟との直接対決が待っている。マルセロは負けられない一戦に視線を向け、「決して悪い試合はしていない。細かいところを修正して、攻撃をもっとよくして、次の非常に大事な新潟戦で勝ち点3を取ってサポーターを喜ばせたい」と気合を入れ直した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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