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前半11分に退場者出した熊本…しぶとく守るも東京Vが終了間際にこじ開け、7戦ぶり勝利

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[8.11 J2第27節 東京V1-0熊本 味スタ]

 J2リーグは11日、第27節を行い、東京ヴェルディはホームでロアッソ熊本を1-0で下し、7試合ぶりの勝利を飾った。熊本は前半11分に退場者を出す苦しい展開で2試合ぶりの黒星となった。

 7月1日の第21節でも対戦している両チームだが、その後の状況は対照的だった。敵地で0-4で敗れた東京Vはそれ以降、6試合連続勝ちなし(3分3敗)。一方の熊本は東京V戦で連敗を5で止め、以降は3勝2分1敗と好調を続けていた。

 東京Vは前節の金沢戦(0-0)から先発3人を入れ替え、フォーメーションも4-3-3に変更。18歳のMF渡辺皓太を3試合ぶりに先発起用した。熊本も先発3人を入れ替え、FW安柄俊とFW中山雄登が3試合ぶりに先発。前線にテコ入れし、4-0の大勝をおさめた前回対戦時と同じ3トップを採用した。

 試合はまさかの立ち上がりを見せた。前半11分、熊本MF上村周平のバックパスに猛チャージした東京Vの渡辺がボールを奪って抜け出すと、DF村上巧に倒される。高山啓義主審は村上にレッドカードを提示。熊本は開始早々に数的不利を強いられる展開となった。

 4-4-1のシステムで対応する熊本は前半24分、前線の中山を下げ、追加登録が完了したばかりで移籍後初出場となるDFジュニオールを投入。最終ラインの人数を増やして5-3-1とし、執拗にサイド攻撃を仕掛ける東京Vの猛攻を跳ね返した。

 スコアレスで折り返した後半も数的優位に立つ東京Vが優勢に試合を進める。後半5分、渡辺が右サイドでボールをキープし、相手をかわして左足でクロス。ところが、フリーで抜け出したFWカルロス・マルティネスがチャンスに決め切れず、同22分、渡辺の左足ミドルもGK畑実に阻まれた。

 攻め込み続ける東京Vは後半44分、左サイドを突破したDF安西幸輝のクロスがDF小谷祐喜の手に当たったようにも見えたが、笛は鳴らず。東京Vベンチからはスタッフが飛び出して猛抗議した。それでも、そのままプレーが切れずにボールは右サイドへ。DF田村直也のアーリークロスから途中出場のFWドウグラス・ヴィエイラが中央で競り勝ち、ヘディングシュートを叩き込んだ。

 試合終了間際にようやく熊本ゴールをこじ開けた東京V。10人ながらしぶとく守り続けていた熊本だが、土壇場の失点でリードを許すと、後半アディショナルタイムにはFW田中達也を投入し、前線にボールを放り込む。しかし、ボールキープに入った東京Vの前に反撃のチャンスはつくれず、0-1のままタイムアップの笛を聞いた。

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