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夏場の連戦で“らしさ”発揮…福岡が耐えて3戦連続ウェリントン弾「自信になる」

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[8.11 J2第27節 京都0-1福岡 西京極]

 アビスパ福岡が敵地で京都サンガF.C.を1-0で下した。3連勝の福岡の勝ち点は55。京都は5戦ぶりの黒星となった。

 DF吉野恭平とDF石櫃洋祐を出場停止で欠く京都は、DF田中マルクス闘莉王もベンチスタート。MF仙頭啓矢やDF内田恭兵が久々に先発起用された。また甲府から獲得した43歳DF土屋征夫もベンチ入りした。

 序盤からペースを握ったのはそんな京都だった。最前線のFWケヴィン・オリスが脅威になって、福岡ゴールに圧力をかける。前半24分のケヴィンの中央からのシュートが枠を大きく外れるなど、決定力を欠く。ケヴィンをおとりにした同43分のFWエスクデロ競飛王のアーリークロスから狙った仙頭のシュートも右に外れた。

 ただ我慢強く守って、虎視眈々と反撃のチャンスを伺う展開は、福岡ペースでもあったのかもしれない。特に後半19分に韋駄天FW仲川輝人が投入されると、一気にペースアップ。後半29分のDF冨安健洋のスルーパスに仲川が反応。シュートはGK菅野孝憲に弾かれ、こぼれ球をループで狙ったFWウェリントンのシュートもカバーに入った内田にヘディングでクリアされたが、得点のにおいを感じさせる。

 すると後半39分、勝負を決める得点が生まれる。右サイドからDF駒野友一がクロスを入れると、ニアで競った相手DF本多勇喜に頭に当てられる。しかしこれがファーサイドに流れると、ドンピシャのタイミングで走り込んだウェリントンが頭で押し込み、均衡を破った。

 ウェリントンは3戦連発。3戦連続で決勝点を奪っている背番号17のエースは「3試合連続で勝利につながるゴールを決められていることは自信になる。僕だけじゃなくて選手全員が最後まで走り切った、戦い切った結果のゴールだと思う」と胸を張った。

 また3連勝中、福岡はこれで3連続完封。井原正巳監督は「厳しいゲームになったが、よく耐えて、後半は我々のペースを取り戻せた」と、夏場の連戦でらしさを発揮する選手たちを称えていた。

 一方の京都は終盤、闘莉王をピッチに送り込むなど勝負を仕掛けたが、その闘莉王を目がけたボールもことごとく福岡DFに跳ね返されて、得点にはならなかった。完封されたのは6月17日の湘南戦以来で8試合ぶり。布部陽功監督も「悔しいですね。最後は一発でやられてしまった」と声を落とした。


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