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入団半年大卒ルーキーの異例の完全移籍決断…宮地「感謝」と「愛情」 名古屋今夏8人目の退団

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松本に完全移籍するDF宮地元貴(写真は大学時代)

 名古屋グランパスは13日、DF宮地元貴松本山雅FCへの完全移籍を発表した。名古屋の今夏の退団選手はDFシャルレス(契約解除)、DF大武峻、MF磯村亮太(ともに新潟)、DF高橋諒(湘南)、DF古林将太(仙台)、MF矢田旭(千葉)、MF田鍋陵太(熊本)に続いて8人目。

 異例の発表となった。宮地は今季より慶應義塾大から加入したルーキー。守備的ポジションはどこでもこなせるのが売りで、大学時代はFWを経験するなど、攻撃力も併せ持つ、期待の大型CBだった。

 しかしプロの壁は厚く、リーグ戦ではベンチ入りの機会すらなし。天皇杯2回戦のSRC広島戦で先発したが、前半のみで交代となった。試合に出たい――。思いは募るばかりだった。

 そんな宮地の状況を心配するクラブがあった。松本だ。宮地が名古屋を選んだ時に悩んだうちのひとつのクラブで、一度は振った相手だが、そんな自分を今でも気にかけてくれていることがうれしかった。正式なオファーが届いたのは1週間ほど前だったが、「愛情を感じた」と快諾した。

「3バックの一角やボランチ、監督が決めることですがイメージはしています。すぐに試合に出る準備も出来ています」

 異例の決断となったが、名古屋への感謝ももちろん持っている。名古屋を通じ「全てが僕の人生の宝物。名古屋での全ての出会いに心から感謝しています」とコメント。名古屋での「感謝」と松本の「愛情」に応えるためには、プレーで結果を残すしかない。

(取材・文 児玉幸洋)
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