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扇原「11人が同じ意識でやれた」新スタイル貫いた横浜FMが初勝利で手応え

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横浜F・マリノスが今季初勝利

[3.18 J1第4節 浦和0-1横浜FM 埼玉]

 新スタイルを打ち出す横浜F・マリノスが初勝利を挙げた。今季、アンジェ・ポステコグルー監督が掲げるアタッキングフットボールに取り組んできたチームはここまで1分2敗と我慢が続いたが、4試合目で昨季アジア王者の浦和を下した。

 ハイラインハイプレスの攻撃的なポゼッションサッカーをブレずに貫き、逆にマリノス対策にフォーメーションを変更してきた相手を打ち破った。指揮官は「自分たちのサッカーができて、最後に自分たちの選手が報われたことに喜びを感じる」と満足感を示した。

 4-3-3のシステムで、この日の中盤はMF天野純、MFダビド・バブンスキー、MF扇原貴宏。トップ下+2ボランチでスタートしたが、流れの中でインサイドハーフ2枚+アンカーに位置を変え、3人が息を合わせて流動的に動いた。指揮官は「スタートがどの位置だったとしても、必ずボールを受けられるポジションに入ること、その中で動きながら自分のスペースを見つけることが重要。フォーメーションはあくまでもスタートポジション」と哲学を説く。

 選手は試行錯誤の末、今後につながる自信をつかんだ。「距離感がよくなった」と変化を指摘する扇原は「バブも純も技術が高い。3人で連携を取りながらやれる時間帯が長かった」と連携に好感触。「11人が同じ意識でやれたのがこういうサッカーにつながったのかな」と胸を張った。

 フィニッシュまでのイメージが共有できたことで好機も増え、DF山中亮輔は「ロングボールに頼らず足元でつないでいくスタイルが出せた。今まではボールを持っているだけで終わることもあったけど、しっかりチャンスをつくれたし、もっと点が入っていてもおかしくなかった」と手応えを口にした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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