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家本主審“大誤審”後に“神助っ人”G・シャビエル劇的FK弾!!名古屋4連勝

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[8.16 J2第28節 町田3-4名古屋 町田]

 名古屋グランパスが敵地でFC町田ゼルビアに4-3で勝利した。名古屋は4連勝となった。

 好調な攻撃陣に引っ張られ、3連勝で3位に浮上した名古屋。今節は敵地に乗り込み、町田との対戦になった。MF田口泰士が出場停止だったが、DFワシントンが2試合出場停止から復帰。ただしCBでの起用となり、ダブルボランチはMF和泉竜司とMF小林裕紀で形成された。

 ホームの町田は、前節の大分戦で3試合ぶりの得点を決めると、3発快勝。気分よく本拠地に帰ってきた。スタメンには左SBのDF松本怜大が2試合の出場停止から復帰し、名古屋撃破を目指した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合前から小雨が降り続き、8月とは思えない肌寒さの中でキックオフの笛が鳴らされたが、試合は序盤から熱い展開となる。開始15秒のプレーで名古屋のFW佐藤寿人がファーストシュートを放ったかと思えば、同3分には町田もMF戸高弘貴のヘディングシュートで名古屋ゴールに迫る。

 そしてスコアは前半5分に動く。名古屋の下部組織出身の町田のDF奥山政幸が右サイドからクロスを上げると、相手に当たってゴール前への浮き球になる。これをMF平戸太貴がダイレクトで合わせると、右ポストを叩いたシュートがゴールネットを揺らした。

 ただ取られたら取り返せばいい。今の名古屋には自信がありありと見える。そしてその裏付けには、今夏加入のスーパー助っ人MFガブリエル・シャビエルの存在が大きい。前半22分の波状攻撃は得点に繋げることは出来なかったが、ここから劇場が開幕。

 前半24分のFWシモビッチの同点弾をアシストすると、同38分にはFKでDF新井一耀のヘディング逆転弾をアシスト。同42分にもFKからMF青木亮太の4試合連続ゴールをアシストした。前節の全5得点に絡んだG・シャビエルはこれで8得点連続でゴールに絡んだことになった。

 一気に試合をひっくり返された町田は、後半開始からFW吉田眞紀人に代えてFW鈴木孝司を投入。そして前半から一転、試合はこう着した展開になる。だが後半20分、左サイドで平戸からのパスを受けたMF井上裕大が右足を一閃。楢崎のニアサイドを抜く豪快なミドルシュートが決まり、1点差に詰め寄る。

 さらに後半27分、左サイドから鈴木がマイナスのクロスを入れると、戸高が左足シュート。これはDFに当たって跳ね返ったが、こぼれ球を今度は冷静に流し込み、ついに試合を振り出しに戻した。

 追いつかれた名古屋は後半30分にFW永井龍、同41分にMF八反田康平を投入し、勝利を目指す。すると後半43分、青木が一瞬のスピードでゴール前に抜け出そうとしたところ、DF深津康太がファウルで止めてしまう。

 ただしここで家本政明主審がレッドカードを出したのは平戸だった。プレーに関与していないとみられる平戸は両手を広げて不満を示すが、判定が覆ることはなかった。

 最後に名古屋に訪れたボール前でのビッグチャンス。名古屋はガブリエル・シャビエルがFKを蹴ると、これが直接決まって勝ち越しに成功。町田の混乱を突く鮮やかなゴール。“大誤審”後の劇的弾で名古屋が4連勝を決めた。

(取材・文 児玉幸洋)
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