バナナを被る覚悟は?!川崎F内定MF守田英正&MF脇坂泰斗と川崎F育ちMF三笘薫が語る
ユニバーシアード競技大会・台北大会が今月19日に開幕。ユニバーシアード日本代表は三大会ぶりの金メダル獲得を目指し、世界大会へ挑む。
今回は代表選手20名のうち、来季の川崎フロンターレ加入を内定させているMF守田英正(流通経済大4年=金光大阪高)とMF脇坂泰斗(阪南大4年=川崎F U-18)、そして川崎F U-18出身であるMF三笘薫(筑波大2年=川崎F U-18)に話を聞いた。
今年7月に行われた川崎Fの夏季キャンプ(北海道亀田郡)にも3名揃って参加。2学年離れている脇坂と三笘は、川崎F U-18時代にも1年間ともにプレーしていたことがある。そんな3名の現在、そしてユニバーシアードへの意気込みは?
―まず、3選手はずばり仲は良いですか?
脇坂:めちゃめちゃ仲良いですよ!夏のフロンターレの北海道合宿で大学生は僕たち3人だったんですけど、ずっと3人でいました。
守田:ずっと3人で。いろんな話をしました。
三笘:たしかに。
―3人でいるときの役回りは?
三笘:ヒデくんが結構いじられる。
脇坂:(守田が)回してくれるね。で薫は後輩なのであまり会話に入らないですけど、僕とヒデがだいたい話して、薫が入ってきて、で大体ヒデがいじられる。
三笘:そうっすね(笑) たまにいじります。
守田:それは全然大丈夫です。
三笘:やさしいんで許してくれます(笑)
―先輩である脇坂選手と守田選手からすると、三笘選手はどんな後輩?
脇坂:僕はユースから一緒ですが、その頃はあまり喋る仲でもなく……でも選抜に入ってから喋るようになったりして距離は縮まったかなという。
守田:結構話しますよ!自分が川崎Fに決まりかけた頃から薫と関わることも多くなって。(夏の)キャンプも一緒でしたし、薫は結構“甘えたがり”なんで。
三笘:いやいや……(苦笑)
脇坂:(笑)
守田:いい後輩です!
―守田選手との脇坂選手がいつが初対面になりますか?
脇坂:1年前の全日本大学選抜の台湾遠征で初めて一緒になって、そこからですね。
守田:あとは宮崎(合宿)?
脇坂:そう、距離が近くなったのはデンチャレ前の宮崎合宿ですね。ヒデは関東選抜だったんですけど、今津が怪我して(全日本に守田が)呼ばれていたので。そのキャンプで距離が縮まりました。最初の印象ですか? 関西出身と知っていたので、もうちょっとうるさいのかと思いきや、意外とうるさくなくですね(笑)
―守田選手と三笘選手は?
守田:薫とは……?
三笘:宮崎?
守田:だね。
三笘:面白い人だなっていうイメージですかね。そんな最初の方は喋る感じではなかったんですが、徐々にバリアが取れていったという感じです。やさしい先輩という感じです。
―そういう意味では一番出会って長いのは、川崎F U-18で一緒だった脇坂選手と三笘選手になりますね。
脇坂:でも高校3年のときの1年なので、1年間だけですね。去年の選考会とかでちょくちょく会うようになって、チームとして一緒にやるようになったのは今年の宮崎からですね。
―お互い変わったなと思いましたか?
三笘:僕は小さかったので身長が少し伸びた感じで。やすくんはそのまま育ったという感じじゃないですかね?
脇坂:どういうこと?(笑)
三笘:そんなに大きく身長伸びてないっすよね?
脇坂:そういうことね!
三笘:なので、そのままという感じで技術やスピードは上がって……キャラは?
脇坂:ちょっと変わったでしょ(笑)
三笘:ちょっとやさしくなったというか、ユースのときは自分が1年生で喋れることもなくて、怖いくらいだったので……。
脇坂:ユースのときは怖がられてたと思います。
三笘:なんすかね、後輩に厳しくはしないですけど、近づくなオーラみたいな(笑)
脇坂:僕は出してないですけど!
三笘:ちょっとそういうのがありました(笑)
―川崎の下部組織で育ったお二人からすると、守田選手の川崎F入りは驚きでしたか?
脇坂:僕の川崎F入りが決まる前?発表する前?から、スカウトの人などから『守田はどう?』と言われていたんです。なので、『仲いいですよ』と言ったら、『連絡取ってみて』とか言われたので。結構進路について、ヒデとはこまめに連絡を取って聞いたり、一緒にやろうと言っていたので。驚きというのはなかったですね。
三笘:流経のサッカーと川崎のサッカーはちょっと違うと思ったんですけど……。
守田:(笑)
三笘:ヒデくんなら合わせられるし、すぐに適応できるんだろうなと思いました。
―ストレートに伺いますが、守田選手が川崎Fを選んだ理由は?
守田:G大阪さんと川崎Fから話があったのですが、ガンバさんはボランチ一本で考えてくれていると言われたんです。でも自分のなかで自信がなかったわけではないですが、どのポジションもユーティリティーにこなせるというのが自分の強みでもあったので。そういった意味ではフロンターレは、そこを重要視してくれていましたし。サッカーのスタイル的にも楽しそうというのもあって、(フロンターレに)決めました。
―大阪育ちですが、地元のクラブではなく川崎を選ばれましたね。
守田:それについてすごく言われるんですが、大学で流通経済大を選んだ時点でそんなに大阪に戻ろうと気はなくて……。
三笘・脇坂:(笑)
守田:(苦笑) もちろん、もちろん地元に貢献するというのはすごく大事だと思うんですが、自分の中では度外視した結果、ですね。正直あまりそこは考えていませんでした。
―先輩たちが川崎Fへ内定する姿を見て、三笘選手はどのように感じられましたか?
三笘:やすくんはユースからずっと一緒にやっていて、ユースからトップ昇格するかなと思っていたんです。でも大学へいって絶対に帰ってくると思っていたし、まぁそこはやっぱり入るんだという感じでした。ヒデくんは何回か対戦していて、守備力とかが本当にすごくて。フロンターレでいいところを出せるんだろうなと。いいチームを選んだなと思います(笑)
脇坂・守田:(笑)
―川崎Fと言えば、加入選手がバナナの被り物をするのが恒例?ですが、被る覚悟は?!
脇坂:バナナは正直いやですね(笑)
三笘:(笑)
脇坂:絶対やることになると思うんで、そこはしょうがないですね(笑)
守田:自分は全然抵抗ないんで!なすがままに!
脇坂:バナナ似合うしね(笑)
三笘:(笑)
―3名それぞれの川崎Fというクラブに対するイメージは?
三笘:地元愛が強くて、地域の貢献とかもしていて、育成にも力を入れていて、育成から一貫したパスサッカーで今ちょうど良くなってきているところで、本当に面白いサッカーをするチームだなと思っています。
守田:ファン感とかそういうイベントもしっかりしていて、サポーターとクラブがすごくいい距離感で保たれているなと思います。
脇坂:二人が言ったことももちろんそうですし、あとは僕がユースのときから先を見据えていたイメージがあります。僕はユースからトップには上がれませんでしたけど、当時から“お前が入ってくる頃にはJ1で優勝できるくらいのチームにしたい”と言っていて。今は実際に上位にいますし、そうやって先を見据えているからこそ、強くなっていっているのかなと思います。
―川崎Fのクラブとしての好きなところはありますか?
脇坂:あたたかいところですね。クラブもサポーターもあたたかくて、ユース出身の選手を見てくれていますし、本当にあたたかいところが好きです。
守田:似たような部分もあるんですけど、選手もクラブの関係者も気さくな方が多いんです。自分はアカデミー出身者でもないですし、何も関わったことはないんですけど、パッとクラブの中に入ったときに、年が離れている先輩でも声をかけてくれたり、そういうところが自分にとってはありがたかったところで。そういうところがフロンターレのいいところだなと思いました。
三笘:自分もサポーターの方たちとの距離が近くてあたたかいというのは、ひとつあって。あとはトップチームの選手も皆やさしいので練習に参加しやすいですし、そういう雰囲気があってやりやすいです。
―最後にユニバーシアード競技大会への意気込みを。
三笘:優勝が目標なのでチーム一丸となって戦うことは絶対ですし、試合に出ている人だけでなく、ベンチの人のサポートとかも重要になってくると思います。中1日の6連戦ですし、一人ひとりがしっかりとコンディションを整えて、万全な状態で挑むというのは心がけたいです。
守田:こういう大会は内容よりも結果が求められると思うので、世界一のタイトルがかかった大会なのでしっかり優勝したいです。日本から足を運んでくれるファンの方もいると思うので、そういう人たちのためにも、最後まで諦めない姿勢だったり、そういうものは例え負けている状況になっても示していきたいと思います。
脇坂:日本を背負って戦うので、やっぱり世界一を目指して、一人ひとりが全力でやることが大事だと思います。自分自身もそういう気持ちを出して、チームに貢献できたらなと思ってます。
(取材・構成 片岡涼)
●ユニバーシアード競技大会2017特集
今回は代表選手20名のうち、来季の川崎フロンターレ加入を内定させているMF守田英正(流通経済大4年=金光大阪高)とMF脇坂泰斗(阪南大4年=川崎F U-18)、そして川崎F U-18出身であるMF三笘薫(筑波大2年=川崎F U-18)に話を聞いた。
今年7月に行われた川崎Fの夏季キャンプ(北海道亀田郡)にも3名揃って参加。2学年離れている脇坂と三笘は、川崎F U-18時代にも1年間ともにプレーしていたことがある。そんな3名の現在、そしてユニバーシアードへの意気込みは?
―まず、3選手はずばり仲は良いですか?
脇坂:めちゃめちゃ仲良いですよ!夏のフロンターレの北海道合宿で大学生は僕たち3人だったんですけど、ずっと3人でいました。
守田:ずっと3人で。いろんな話をしました。
三笘:たしかに。
―3人でいるときの役回りは?
三笘:ヒデくんが結構いじられる。
脇坂:(守田が)回してくれるね。で薫は後輩なのであまり会話に入らないですけど、僕とヒデがだいたい話して、薫が入ってきて、で大体ヒデがいじられる。
三笘:そうっすね(笑) たまにいじります。
守田:それは全然大丈夫です。
三笘:やさしいんで許してくれます(笑)
―先輩である脇坂選手と守田選手からすると、三笘選手はどんな後輩?
脇坂:僕はユースから一緒ですが、その頃はあまり喋る仲でもなく……でも選抜に入ってから喋るようになったりして距離は縮まったかなという。
守田:結構話しますよ!自分が川崎Fに決まりかけた頃から薫と関わることも多くなって。(夏の)キャンプも一緒でしたし、薫は結構“甘えたがり”なんで。
三笘:いやいや……(苦笑)
脇坂:(笑)
守田:いい後輩です!
―守田選手との脇坂選手がいつが初対面になりますか?
脇坂:1年前の全日本大学選抜の台湾遠征で初めて一緒になって、そこからですね。
守田:あとは宮崎(合宿)?
脇坂:そう、距離が近くなったのはデンチャレ前の宮崎合宿ですね。ヒデは関東選抜だったんですけど、今津が怪我して(全日本に守田が)呼ばれていたので。そのキャンプで距離が縮まりました。最初の印象ですか? 関西出身と知っていたので、もうちょっとうるさいのかと思いきや、意外とうるさくなくですね(笑)
―守田選手と三笘選手は?
守田:薫とは……?
三笘:宮崎?
守田:だね。
三笘:面白い人だなっていうイメージですかね。そんな最初の方は喋る感じではなかったんですが、徐々にバリアが取れていったという感じです。やさしい先輩という感じです。
―そういう意味では一番出会って長いのは、川崎F U-18で一緒だった脇坂選手と三笘選手になりますね。
脇坂:でも高校3年のときの1年なので、1年間だけですね。去年の選考会とかでちょくちょく会うようになって、チームとして一緒にやるようになったのは今年の宮崎からですね。
―お互い変わったなと思いましたか?
三笘:僕は小さかったので身長が少し伸びた感じで。やすくんはそのまま育ったという感じじゃないですかね?
脇坂:どういうこと?(笑)
三笘:そんなに大きく身長伸びてないっすよね?
脇坂:そういうことね!
三笘:なので、そのままという感じで技術やスピードは上がって……キャラは?
脇坂:ちょっと変わったでしょ(笑)
三笘:ちょっとやさしくなったというか、ユースのときは自分が1年生で喋れることもなくて、怖いくらいだったので……。
脇坂:ユースのときは怖がられてたと思います。
三笘:なんすかね、後輩に厳しくはしないですけど、近づくなオーラみたいな(笑)
脇坂:僕は出してないですけど!
三笘:ちょっとそういうのがありました(笑)
―川崎の下部組織で育ったお二人からすると、守田選手の川崎F入りは驚きでしたか?
脇坂:僕の川崎F入りが決まる前?発表する前?から、スカウトの人などから『守田はどう?』と言われていたんです。なので、『仲いいですよ』と言ったら、『連絡取ってみて』とか言われたので。結構進路について、ヒデとはこまめに連絡を取って聞いたり、一緒にやろうと言っていたので。驚きというのはなかったですね。
三笘:流経のサッカーと川崎のサッカーはちょっと違うと思ったんですけど……。
守田:(笑)
三笘:ヒデくんなら合わせられるし、すぐに適応できるんだろうなと思いました。
―ストレートに伺いますが、守田選手が川崎Fを選んだ理由は?
守田:G大阪さんと川崎Fから話があったのですが、ガンバさんはボランチ一本で考えてくれていると言われたんです。でも自分のなかで自信がなかったわけではないですが、どのポジションもユーティリティーにこなせるというのが自分の強みでもあったので。そういった意味ではフロンターレは、そこを重要視してくれていましたし。サッカーのスタイル的にも楽しそうというのもあって、(フロンターレに)決めました。
―大阪育ちですが、地元のクラブではなく川崎を選ばれましたね。
守田:それについてすごく言われるんですが、大学で流通経済大を選んだ時点でそんなに大阪に戻ろうと気はなくて……。
三笘・脇坂:(笑)
守田:(苦笑) もちろん、もちろん地元に貢献するというのはすごく大事だと思うんですが、自分の中では度外視した結果、ですね。正直あまりそこは考えていませんでした。
―先輩たちが川崎Fへ内定する姿を見て、三笘選手はどのように感じられましたか?
三笘:やすくんはユースからずっと一緒にやっていて、ユースからトップ昇格するかなと思っていたんです。でも大学へいって絶対に帰ってくると思っていたし、まぁそこはやっぱり入るんだという感じでした。ヒデくんは何回か対戦していて、守備力とかが本当にすごくて。フロンターレでいいところを出せるんだろうなと。いいチームを選んだなと思います(笑)
脇坂・守田:(笑)
―川崎Fと言えば、加入選手がバナナの被り物をするのが恒例?ですが、被る覚悟は?!
脇坂:バナナは正直いやですね(笑)
三笘:(笑)
脇坂:絶対やることになると思うんで、そこはしょうがないですね(笑)
守田:自分は全然抵抗ないんで!なすがままに!
脇坂:バナナ似合うしね(笑)
三笘:(笑)
―3名それぞれの川崎Fというクラブに対するイメージは?
三笘:地元愛が強くて、地域の貢献とかもしていて、育成にも力を入れていて、育成から一貫したパスサッカーで今ちょうど良くなってきているところで、本当に面白いサッカーをするチームだなと思っています。
守田:ファン感とかそういうイベントもしっかりしていて、サポーターとクラブがすごくいい距離感で保たれているなと思います。
脇坂:二人が言ったことももちろんそうですし、あとは僕がユースのときから先を見据えていたイメージがあります。僕はユースからトップには上がれませんでしたけど、当時から“お前が入ってくる頃にはJ1で優勝できるくらいのチームにしたい”と言っていて。今は実際に上位にいますし、そうやって先を見据えているからこそ、強くなっていっているのかなと思います。
―川崎Fのクラブとしての好きなところはありますか?
脇坂:あたたかいところですね。クラブもサポーターもあたたかくて、ユース出身の選手を見てくれていますし、本当にあたたかいところが好きです。
守田:似たような部分もあるんですけど、選手もクラブの関係者も気さくな方が多いんです。自分はアカデミー出身者でもないですし、何も関わったことはないんですけど、パッとクラブの中に入ったときに、年が離れている先輩でも声をかけてくれたり、そういうところが自分にとってはありがたかったところで。そういうところがフロンターレのいいところだなと思いました。
三笘:自分もサポーターの方たちとの距離が近くてあたたかいというのは、ひとつあって。あとはトップチームの選手も皆やさしいので練習に参加しやすいですし、そういう雰囲気があってやりやすいです。
―最後にユニバーシアード競技大会への意気込みを。
三笘:優勝が目標なのでチーム一丸となって戦うことは絶対ですし、試合に出ている人だけでなく、ベンチの人のサポートとかも重要になってくると思います。中1日の6連戦ですし、一人ひとりがしっかりとコンディションを整えて、万全な状態で挑むというのは心がけたいです。
守田:こういう大会は内容よりも結果が求められると思うので、世界一のタイトルがかかった大会なのでしっかり優勝したいです。日本から足を運んでくれるファンの方もいると思うので、そういう人たちのためにも、最後まで諦めない姿勢だったり、そういうものは例え負けている状況になっても示していきたいと思います。
脇坂:日本を背負って戦うので、やっぱり世界一を目指して、一人ひとりが全力でやることが大事だと思います。自分自身もそういう気持ちを出して、チームに貢献できたらなと思ってます。
(取材・構成 片岡涼)
●ユニバーシアード競技大会2017特集