[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.17 アンダーアーマーチャレンジカップ 東北生活文化大1-2聖光学院 いわきFCフィールド]

　公式戦未出場の1年生FWが結果でアピールした。聖光学院高(福島)は前半15分、縦パスを受けたFW前川龍之助(1年)がMF半田琉人(2年)とワンツーの形でゴール前に抜け出し、シュート。「一回、サイドに出してから中で合わせようと思った。イメージどおりに合わせられた」という狙いどおりの形で先制のゴールネットを揺らした。

　長身ながらスピードもあり、馬力あるドリブル突破と裏への飛び出しでゴールに迫る前川について山田喜行監督は「面白い選手。迫力があって、下手だけど豪快で、貪欲さもある」と、そのポテンシャルに太鼓判を押す。ケガもあり、総体予選やプリンスリーグ東北という公式戦にはまだ出場していないが、19日に行われるプリンスリーグ東北第13節の山形ユース戦には「間に合うかもしれない」と、この夏の成長ぶりを評価している。

「自分の思いを表現できる選手。チームに活力を与えられる。トップチームに絡んで突き上げてほしい」。指揮官からそう期待を寄せられる1年生FWは「縦に抜け出すスピードとシュートが持ち味」と自己分析。「総体予選、プリンスリーグと出られなくて悔しい思いをした。どこかで自分が変わらないといけないと思ったし、残りのプリンスリーグと選手権予選では自分が試合に出て、毎試合点を取ってチームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。

　目標にしている選手はバルセロナのFWルイス・スアレス。福島ユナイテッドFC U-15から聖光学院に進学してきたストライカーは「尚志を倒して、選手権に行きたい」と目をギラつかせた。

(取材・文　西山紘平)

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●アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SUMMER