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[MOM2191]東海大熊本星翔MF吉岡涼斗(2年)_“小さな名手”が圧巻4発

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東海大熊本星翔高MF吉岡涼斗は4ゴールの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.17 adidas Cup2017福岡GL 東海大熊本星翔高 6-2 豊国学園高 グローバルアリーナ]

 30分ハーフのゲームで4得点の爆発。登録160cmの“小さな名手”、東海大熊本星翔高MF吉岡涼斗(2年)が得点力の高さを見せつけた。

 まずは前半27分、右サイドでMF花田駿(3年)がボールを持つと、「1人目が抜けたら相手がオフサイドかけていたので、(自分が)2人目で抜けたら行けると思った」と豊国学園高のオフサイドトラップを掻い潜ってPAでスルーパスを受ける。そして巧みなターンから右足シュートを叩き込んだ。

 さらに2-0の後半20分にはMF中川大暉(3年)のヒールパスをフリーで受けると、ミドルレンジから左足シュートを鮮やかに決めて2点目。そして2点差となった直後の27分にも左サイドでのコンビネーションから抜け出し、「トラップがきれいに決まったので最初アウトで(ニアサイドへ)と思ったけれど、ファーが空いていたので」とコントロールした右足シュートでハットトリックを達成する。

 その後、30分にもFW渡辺力斗(3年)と花田の連係からフリーでゴール前に走り込んだ吉岡は難なく4点目のゴール。シュートセンスや技術力の高さを存分に示した吉岡だが、「しっかり点決めれた所は良かったんですけど、中盤でまだボールを奪われるところがあったので、修正していきたい。ボールが来る前に回りを見ていないで奪われたりしたところがあった」と反省することも忘れなかった。

 ソレッソ熊本時代にU-15日本代表候補に選出されている実力者。「自分が入って(自分の力によって)全国へ行きたいと思った」という東海大星翔の39年ぶりとなるインターハイ出場に貢献したが、全国大会では2回戦で市立船橋高に敗戦。「市船戦は九州にないプレッシャーで自分のプレーができなかった」と悔しがる。

 インターハイ後はトレーニングから回りを見ることをより意識し、1タッチプレーもより意識するようになった。攻撃の組み立てにかかわり、ドリブルで崩し、そしてシュートを決めることが理想。この日、4ゴールと量産した2年生MFは「(選手権でも)得点量産できるように」と意気込む。高卒プロ入りを目指す“小さな名手”が、選手権で評価を上げて夢に一歩前進する。

(取材・文 吉田太郎)

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