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[MOM2194]松山工FW向井和哉(2年)_もう一人の大会“MVP”。突破で魅せて、値千金ゴールも!

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松山工高FW向井和哉は大会MVPの一人に

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.18 adidas Cup2017福岡準決勝 西京高 0-1 松山工高 グローバルアリーナ]

 adidas cup福岡大会から選出された2人の“MVP”。一人は決勝戦で決勝点を決めたFW川本侑磨(2年)で、もう一人は松山工高のFW向井和哉(2年)が選出された。

 向井は準決勝の西京高戦で決勝ゴール。後半11分、13分とGK伊藤元太(2年)が立て続けにビッグセーブを見せた直後の16分に値千金のゴールを決めた。左サイドでボールを受けると、空いた前方のスペースを一気に突いて、左足シュート。これが逆サイドのゴールネットに吸い込まれた。

「ボールを持った瞬間にDFが来ていないなと分かりました。後ろから追って来たのでとりあえず前に入って逆に打つっていうことを心がけました」と向井。坂本哲也監督は「中盤越えて(DFが)2、3枚くらいではあえて行かせるようにしています」と説明していたが、期待と信頼の下、アタッキングゾーンで自由を与えられている2年生FWがその力を発揮し、結果を残した。

 向井は東海大福岡との決勝でも足裏でのタッチを使ったドリブルで中央突破すると、そのまま一人でPAまで持ち込んでGKと1対1に。シュートはGKに止められてしまったものの、巧みな足技と身のこなしによって、対面するDFへ角度をつけて抜き去るスキルを披露した。

 仕掛けについては研究を重ね、またDF側の考えも頭に入れながらその威力を増してきている。今大会は10番FW石井隆之介(3年)が怪我で欠場する中で攻撃陣を引っ張るなど自覚、責任感も向上。“大会MVP”に選出され、「今までこんなのはなかったので、めっちゃ嬉しいです」と自信も手にした。

 将来の目標はプロになること。「夢叶えるためにも選手権出るのが大事だと思うので、今年選手権に出たいと思います」と誓うFWが、将来の夢に近づくために、自身のゴールによって選手権切符を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)

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