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示した図抜けた得点感覚と意識の変化、期待の2年生FW旗手怜央がチーム救う2発

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旗手にとって成長示す2発となった

[8.19 第29回ユニバーシアード競技大会・台北大会GL第1節 日本代表2-0マレーシア代表]

 チーム期待の2年生FWが、ユニバ初戦でいきなり2点を叩き出し、チームを勝利に導いた。今大会のユニバ代表の中で2年生は、FW旗手怜央(順天堂大2年=静岡学園高)とMF三笘薫(筑波大2年=川崎F U-18)のふたりだけ。2年生といっても実力、成績ともに申し分はない。なかでも旗手は昨年、1年生ながら関東大学リーグで9得点を挙げ、新人賞を受賞。柔軟性に富んだプレーと得点感覚の鋭さを評価され、3月にはU-20日本代表に選出され、ドイツ遠征に参加。7月にも『AFC U-23選手権中国2018予選』に参戦している。

 しかし「相当緊張していた」というドイツ遠征では結果を出せず、U-20韓国W杯のメンバーから落選。再度招集された『AFC U-23選手権中国2018予選』でも、最後までゴールを決めることができなかった。

 いわき市で行われた、ユニバ代表国内最終合宿のトレーニングマッチでもゴールを決められず、そのまま台湾入り。「ずっと点を決められなくて、悔しいというより焦っていましたね」と旗手怜央は振り返る。「でもここにきたらFWとして点を決めるのが仕事。絶対に決めてやろうと思っていました」。その思いが、大事な初戦でチームを救った。

 先制点となった35分のゴールは、中野誠也のシュートのバーのはね返りを詰めたもの。本人は「うまくボールが転がってきたので、あとはもう決めるだけ」と笑うが、それを決めきるのが、旗手の旗手たる所以。

 41分の2点目は「ゴールを確認する時間的な余裕がなかったので、そのまま反転して打った」というもの。ずば抜けた得点感覚と本能的ともいえるゴール前での状況判断で奪った、旗手らしい得点だ。“無得点”に苦しんだストライカーが、本番で調子を取り戻す強心臓ぶりを見せつけた。

 一方で、守備に対する意識の変化もあった。ユニバ代表でもあり、大学生としてただ一人U-20代表に選ばれているGK小島亨介(早稲田大3年=名古屋U18)は「3月のドイツ遠征と7月のU-23アジア予選の時では、守備の意識がまったく違った」と証言する。

 U-20代表での経験に加え、ユニバ代表主将・重廣卓也(阪南大4年=広島皆実高)の「お前がもっと守備をやれば、後ろが楽になる。チームのために何ができるかを、もっと考えてみろ」という言葉もきっかけとなった。「そう考えたとき、FWも守備の部分でチームに貢献しないといけないと思った。だから今は前からの守備も意識しています」。

 下級生ということで「3、4年生の先輩たちにはずいぶんと自由にやらせてもらっている」ことも自覚している。守備の意識も、自分を自由にプレーさせてくれるチームメイトへの感謝のひとつだが、やはりFWとしての本分はゴールを決めること。

 「試合に出たらまず1点。1点を決めきることを大切にしたい」とさらなるゴールを狙い、その先にある金メダルを視野に入れていた。

(取材・文 飯嶋玲子)
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