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[全中]大津市立仰木中は連続逆転勝ちで初の2回戦突破、みなぎる自信「負ける気しなかった」

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大津市立仰木中が2試合連続の逆転勝ちで2回戦を突破した

[8.20 全中2回戦 周南市立周陽中1-2大津市立仰木中 七城]

 2試合連続の逆転勝ちで、大津市立仰木中(滋賀)が学校の歴史を塗り替える2回戦突破を決めた。「選手たちがよくやってくれた。後半は再三のピンチを防いだ?サッカーの神様がいましたね」。就任2年目、29歳の田中裕也監督は生徒たちの奮闘ぶりに満面の笑みを浮かべていた。

 前日の小山市立小山第三中(栃木)との1回戦は、前半10分までに2点のビハインドを背負う展開。この日も前半11分に昨年度大会4強の周南市立周陽中(山口)に先制を許していた。ただイレブンは慌てない。田中監督が「(先制されたが)チャンスはあった。思い切ってシュートを打てと指示していた」と話せば、主将MF川東孝太郎(3年)も「決められても負ける気はしなかった」と落ち着いて試合を進めていた。

 すると前半終了間際のアディショナルタイム5分、MF藤村歩夢(3年)のパスをMF櫻井仁(3年)が右足で決めて同点。勢いのまま入った後半1分には川東のパスから櫻井が決めて、一気に試合をひっくり返した。「キャプテンからいいパスが来たから思い切って振り切れました」。

 後半20分過ぎからは周陽中の怒涛の攻撃に遭うが、GK長谷川玄(3年)の好セーブや、GKがかわされて流し込まれたシュートをMF渡邊大智(3年)がかき出すなど、“神がかり的”なプレーの連続で、勝利を引き寄せた。

 2年連続の出場を果たしている仰木中だが、昨年は1回戦敗退。その反省から今年は携帯電話で遊ぶことを禁止するなど、サッカーに集中する環境を作って今大会に臨んでいる。チームの目標は全国ベスト4だが、そこを超える分には何の問題もない。「優勝を狙っています。次も勝つだけです」。主将の言葉には自信がみなぎっていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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