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柏木負傷で“緊急先発出場”も…浦和MF青木「一個遅れたと思ったけど」意地の1アシスト

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1アシストを記録した浦和レッズMF青木拓矢

[8.23 ACL準々決勝第1戦 川崎F3-1浦和 等々力]

 スターティングメンバーに名前はなかった。しかし、浦和レッズMF青木拓矢は思わぬ形で先発出場でピッチに立つと、チーム唯一となる得点を演出した。

 アクシデントはウォーミングアップで起きた。先発出場する予定だったMF柏木陽介が負傷。「アップの最後の最後に言われた」と青木が緊急出場することに。序盤は守備に回る時間が長かったものの、体を張った粘り強い対応で失点をしのぐと、前半28分には前線まで駆け上がってMF阿部勇樹のパスを呼び込んでフィニッシュまで持ち込むなど、攻撃に厚みを加えようと奮闘した。

 しかし、前半33分に先制点を献上。「点を取られるまでは、そこまでシュートを打たれる場面もなく進められたけど、取られた場面は“スコーン”と行かれ過ぎたので残念だった」と悔しさを滲ませる。

 だが、後半15分にリードを2点差に広げられながらも、同31分にアウェーゴールとなる得点をお膳立てする。阿部からパスを受けると、前線を確認。裏を突こうとするFW武藤雄樹の動き出しを見逃さずにロングパスをピタリと最終ライン裏に落とすと、「一個遅れたかなと思ったけど、武藤くんがうまく抜け出してくれた」と武藤が左足でねじ込んで1点差に詰め寄った。

 スコアは1-2。アウェーゴールを奪っての1点差負けならば、大きな望みをつなげるため、「そのまま終われれば良かった」が、後半40分に3点目を奪われてしまう。「最後の失点はいらなかったと思う」と唇を噛みつつも、「次はホームなので、しっかり期待に応えられるようにしたい」と前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)

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