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[MOM2199]野洲FW片岡海斗(2年)_「3年生の力に」誓うFWがミズノカップ決勝で2ゴール!

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後半アディショナルタイム、野洲高FW片岡海斗(42番)が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.24 ミズノカップ御殿場決勝 野洲高 2-1 日本航空高 時之栖うさぎ島G]

 結果を欲していた2年生FWにとって、今後へのターニングポイントになりうる決勝だった。後半26分に投入された野洲高FW片岡海斗(2年)が先制ゴールと決勝ゴールを挙げる活躍。「最近、全然結果残していなくて、3年生の力にちょっとでもなりたいと思っていて、その中で結果を残せて良かったです」と喜んだ。

 まずは後半32分、野洲は左サイドからショートパスを繋ぐとこぼれ球に片岡が反応。「とりあえずゴールしか狙っていなかった。相手に当って良いシュートになった」という一撃がゴール右隅に吸い込まれて先制点となった。

 直後の失点で追いつかれた野洲だったが、片岡が1点目からわずか4分後の後半35分+1に決勝点を決める。巧みなターンから中央突破したMF高取誠隆(3年)が一気にPA手前まで前進。当初は縦パスを受けようとしたという片岡はゴール中央のスペースへポジションを取り直すと、そこへ高取からのパスが通る。

 ファーストタッチでDFのタックルをかわした片岡が、GKとの1対1から冷静に右足シュートをゴールへ突き刺して決勝点。結果を欲していたFWは、ミズノカップ決勝で2得点をマークしてチームを頂点へと導いた。

 相手DFの背後への抜け出しやシュート意欲の高さなどの武器を持つ片岡は今年、先発を務めていた時期もあるが、結果を残すことができずに出場時間を減らしていた。「スタメンで出れていたのは理由があると思って。3年生の出ている人のプレー見たり、自分が良かった時のプレー思い返したりしました」と片岡。気づいたのは自分が良いプレーをすることを考えるよりも「3年生の力になると思ってやっていた」ことだった。

 それを心がけて戦ったこの日の決勝で2ゴール。山本佳司総監督も「メンタルが落ち着けばもっとできる」と期待するFWは、この日出した結果を今後の活躍に繋げることができるか。「これから選手権モードになっていくと思う。自分のできることを全力でやって、少しでも3年生の力になって最後いい形で終われるようにしたい」。がむしゃらに3年生たちのために戦うことを誓った2年生FWが、次は公式戦で貴重なゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)

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