beacon

[関西U-16~Groeien~]怪我から復帰直後の交代出場FW北浦、履正社を優勝へ導く千金ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

劇的な同点ゴールを決めた履正社高FW北浦敬介

[8.25 関西U-16~Groeien~G1第9節 興國高 3-3 履正社高 伊勢ヴィレッジ]

 交代出場のFW北浦敬介(1年)が履正社高を初優勝へ導くゴールを決めた。2-3の後半41分、北浦はFW藤田光亮(1年)から「出せ!みたいな感じでした」とパスを引き出すと、ミドルレンジから左足ダイレクトでシュート。右ポストを叩いたボールが内側へと跳ね返り、同点ゴールとなった。

 引き分け以上で優勝の決まる履正社にとっては、試合終了4分前に生まれた値千金の一撃。北浦は、この後に放った決定的なヘッドを興國高GKのビッグセーブに阻まれて2点目を奪うことはできなかった。「あれも決めないと。これから強い相手になった時に2点とか決めていかないといけない」と首を振ったが、それでも「最高に気持ち良かったです」という“優勝決定弾”でヒーローになったことを素直に喜んでいた。

 北浦は足首の負傷によって約1か月半の離脱から1週間前に復帰したばかり。前日の神戸弘陵高戦が復帰戦だったという。上原岳大コーチが「派手なことはできないんですけど、仕事量が多くて確実性が高い。怪我して試合に飢えていましたね」というFWは神戸弘陵戦こそ「良くなかった」と自身で振り返ったが、興國戦ではゴールだけを求めて見事にチームを救った。

 ヴィッセル神戸伊丹U-15からヴィッセル神戸U-18へ昇格することができず、履正社への進学を決意。神戸U-18へ昇格した選手たちを見返したいという気持ちを持っている。周囲を活用しながら良い形でボールを受けて決める力を持つ北浦は今後の目標について「チームとしては全国大会で優勝して、個人としてはその中でも目立ってプロに行きたい」ときっぱり。履正社での3年間で現在先を行く旧友たちに必ず追いつき、追い越す。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
関西U-16~Groeien(育てる)~2017特集ページ

TOP