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原口、ヘルタで同僚の豪州代表MFの研究バッチリ「“癖”も実はじっくり見ていた」

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オーストラリア代表MFマシュー・レッキーとヘルタでチームメイトのFW原口元気

 日本代表FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は大一番に向け、心身ともにコンディションを上げている。「試合に飢えている状況。状態はいいと思う」と、3日後に迫るW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)をにらんだ。

 今オフに移籍を模索しながらも実現せず、ヘルタでは定位置を失った。ブンデスリーガ開幕から2試合連続で途中出場。反対にインゴルシュタットから今季加入したオーストラリア代表MFマシュー・レッキーが2試合連続で先発の座をつかんでいる。チームメイトから一転して敵となるレッキーとは「どっちが勝つか分からないよね」と言葉をかわしたという。

「お互いによく分かっているので、お互いにやりにくさがあると思う。彼の良さは分かっている。“癖”も実はじっくり見ていた。オーストラリア戦のことを考えて見ていた部分もある」と笑顔をまじえて明かした。

 “新生”オーストラリア代表の研究も進めた。昨年10月11日にアウェーで対戦したときは1-1で引き分けたが、当時のオーストラリアは4バック。今年6月のコンフェデレーションズ杯では3バックを採用している。同大会のドイツ戦、チリ戦の2試合を観戦。3バックの印象について「だいぶ違う。そう簡単じゃない相手」と警戒を強め、「前に対戦したときよりもチームとして力が上がっていると感じたし、よりアグレッシブになっている。でも逆に言えばそこが弱点というか……」とイメージを膨らませた。

 残り2試合のうち1勝でW杯出場が決まるが、ホームのオーストラリア戦、9月5日のサウジアラビア戦(ジッダ)のいずれも勝てなければ、プレーオフに回る3位に転落する可能性がある。「プレッシャーをコントロールはできないと思う。大きなプレッシャーを感じるのは当然なので、逃げずに、うまく付き合えたら」。大きな重圧を自ら背負い、戦闘モードに入った。

(取材・文 佐藤亜希子)

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