beacon

「得点はこれからの人が取れば」と冗談交じりに話す岡崎、大一番を前に“自然体”貫く

このエントリーをはてなブックマークに追加

自然体で大一番に臨むFW岡崎慎司

 歴代3位の国際Aマッチ通算50ゴールを誇る日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)は、自身にとって3回目のW杯最終予選を戦っている。“W杯出場決定”ゴールを決めた南アフリカW杯予選、エースとして臨んだブラジルW杯予選。3回目の決戦にはあくまでも自然体で臨むことを強調した。

 31日に控えるオーストラリアとの大一番について「今までやってきた中でも大事な試合。特別なものになる」と表現した岡崎。「W杯が懸かって緊張もあるだろうし、ゴールを決めれば興奮するものだと思う」と意気込みは隠さない。

 それでも「FWなので自分が試合に出れば点を取りたいが、そんなに力んではいない。何より勝ちが欲しい」と目指すのはチームの結果のみ。「(ゴールは)これから出てくる選手が取ればいいかな」と、冗談交じりに話す“余裕”もあった。

 ここまで結果を出してきた自信がある。今季は所属するレスターでプレミアリーグ開幕から2試合連続ゴール。「(クラブで)試合に出ているし、何の不安要素もない。あとは感覚を代表に合わせていければ」と、落ち着いた様子を崩さない。

 クラブでのパフォーマンスを代表で発揮できる確信もある。「今年は前で戦うという気持ちでやっていて、それは代表でも同じ。『切り替える』ということは考えないようになった。どこにいても自分は変わらず、それがチームの力になると信じている」。クラブと代表で求められる役割が異なり、プレースタイルも変えざるを得なかった昨季までの“苦しみ”はない。

 若手の台頭もあり、定位置が約束されているわけではない。それでも「以前は固定されたメンバーで戦っていたけど、今はコンディションの良い選手が使われる。そういったメンバーに合わせて戦い方も変わるので、自分の調子が良ければ自分に合った戦い方になる」と不安はなく、「すべてを受け入れる」と自然体を貫いた。

「たくさんの人が見ている試合。ホームなので勝って決めたい」。ベテランの円熟味が出てきた31歳のストライカーが、日本を6大会連続6回目のW杯へ導く。

(取材・文 竹内達也)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP