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仙台が3発快勝で初の4強へ大きく前進!代表で両CB欠く鹿島はレアンドロとブエノが退場に…

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[8.30 ルヴァン杯準々決勝第1戦 仙台3-1鹿島 ユアスタ]

 ルヴァン杯は30日、準々決勝第1戦を行った。ユアテックスタジアム仙台では、グループリーグを首位通過したベガルタ仙台と、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場したためグループリーグが免除されていた鹿島アントラーズが対戦。試合は3-1で仙台が先勝した。なお、第2戦は9月3日に県立カシマサッカースタジアムで開催される。

 立ち上がりは仙台が押し込む時間が続く。前半3分、左サイドからのクロスをMF奥埜博亮が頭で合わせるが、クロスバー上を越えていく。いい時間帯で先制点を挙げられずにいると、流れは徐々に鹿島へ傾いた。

 鹿島は前半12分、MF遠藤康が右サイドからカットインし、得意な形から左足を振り抜くもわずかに上。41分には、少ないタッチで仕掛けたカウンターから、最後はMFレアンドロがGKと1対1の場面を作ったが、GKシュミット・ダニエルに止められ、決定機を逃した。

 前半の終盤に少々荒れた展開となり、スコアレスで勝負の後半に突入。5分、仙台は右サイドからDF古林将太がクロスを上げ、中央で味方との連携からフリーとなっていたFW西村拓真がヘディングシュートを放つが、枠を捉えきれない。対する鹿島は10分、DF西大伍に代えてDF伊東幸敏を投入した。

 試合が動いたのは後半15分だった。FW野沢拓也の右CKからニアでDF大岩一貴がヘッドで後方にそらし、ファーサイドで待っていたMF中野嘉大が頭で押し込み、ホームチームが先手を取る。さらに仙台は19分、MF三田啓貴の右CKからGKクォン・スンテの目の前でMF奥埜博亮が頭で合わせ、2-0とリードを広げた。

 DF植田直通とDF昌子源の両センターバックを代表招集で欠き、セットプレーから立て続けに失点してしまった鹿島は、アウェーで1点返そうと、後半20分にFW鈴木優磨を下げてFW金崎夢生とピッチに送り込む。27分には、右サイドから伊東がグラウンダーのクロスを入れ、ニアに飛び込んだFW土居聖真がヒールシュート。しかし、惜しくも枠を外れた。

 突き放しに行く仙台は後半24分、PA右から相手をかわして古林が左足ボレー。GKクォン・スンテが弾いたボールにFW石原直樹が詰めたが、左足シュートは惜しくもゴール右に外れてしまう。すると、30分に鹿島が1点を返す。遠藤のスルーパスをPA右で受けた土居が右足を振り抜く。あまり角度はなかったが、ゴール左隅に流し込み、1-2。反撃の狼煙を上げる。

 しかし、鹿島は後半34分、敵陣で左CKのクリアボールを奪いに行った際に、レアンドロがスライディングで滑り込んだ奥埜を上から踏みつけてしまい、一発退場。追い上げムードに水を差してしまう。

 数的優位に立った仙台は後半40分、細かいパスで左右に揺さぶり、途中出場のDF蜂須賀孝治が右サイドを突破。ライン際から折り返したボールを奥埜が右足で合わせ、3-1と突き放す。アディショナルタイムには、鹿島のDFブエノが2枚目の警告を受けて退場。そのまま仙台がリーグ戦首位の鹿島を破り、クラブ史上初の準決勝進出へ大きく前進した。


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