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日本代表が警戒すべき選手…原口同僚のスピードスターを止められるか

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オーストラリアにおける異質の存在、止められるか

 ヘルタ・ベルリンのオーストラリア代表FWマシュー・レッキーは、ロシアW杯アジア最終予選の残り2試合でオーストラリア国内外へのアピールを狙っているようだ。オーストラリアの公共放送局『SBS』が伝えている。

 レッキ―は、2009年にAリーグのアデレード・ユナイテッドでデビューを果たすと、2011シーズンからドイツのボルシアMGへ完全移籍。その後フランクフルト、インゴルシュタットを経て、日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンに加入。19日に行われたブンデスリーガ開幕戦で2ゴールを挙げる活躍を見せ、チームを勝利に導いた。

 各年代のオーストラリア代表にも選出されているこの26歳FWの最大の特徴は、圧倒的なスピードだ。フィジカルを駆使するオーストラリア代表のなかでは、異質の存在であり、ウイングバックやサイドハーフも務めるなどユーティリティの高いプレーヤーだ。

 フル代表では2014年のワールドカップブラジル大会、アジアチャンピオンに輝いたAFCアジアカップ2015、そして今年のコンフェデレーションズカップに出場。これまで44試合で5得点を挙げている。

 そんなレッキーだが、オーストラリア国内ではそこまで評価を高めていない。ゴール数によって評価されることが多いオーストラリアにおいて、これまでのクラブ、代表での成績は、完全に評価されるには不十分なようだ。本人もそれを熟知しており、ロシアW杯の出場権が懸かる2連戦でオーストラリアをW杯に導くゴールを決めることができれば、国内外での評価を高めることができるかもしれない。

 かつてクロアチアやイングランドなど、欧州の各国でプレーした元オーストラリア代表のヨシップ・スココ氏は、「海外に行けば、どこにいても地元の2倍の力で2倍の仕事をしなければいけない。そうしないと国内の人たちに伝わらないんだ」と語るように、国外でプレーしている選手たちが評価されるために必要なことを説いた。

 オーストラリア代表のアンジェ・ポステコグルー監督は今回のメンバー発表記者会見で、レッキーについて「最高のコンディションにいるし、これから数年間これを続けていくはずだ」と語っており、日本代表戦はベストコンディションで臨んでくることになりそうだ。

 ロシアW杯アジア最終予選のグループBで首位を走る日本代表は、31日にオーストラリア代表との大一番に臨む。この試合を勝利すればワールドカップ出場が決まるだけに、是が非でも落とせない一戦となる。

 対するオーストラリアも日本に次ぐ2位につけており、日本とタイと戦う残り2試合にW杯出場権を懸ける。


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