beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

22歳浅野&21歳井手口のゴールでロシアへ!!豪州に初勝利で“確率0%”のジンクス覆しW杯出場決定!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表が6大会連続6回目のW杯出場を決めた

[8.31 W杯アジア最終予選 日本2-0オーストラリア 埼玉]

 日本代表は31日、W杯アジア最終予選B組の第9節で埼玉スタジアムにオーストラリア代表を迎えた。勝ったチームがW杯出場権を獲得する大一番。日本は前半41分にFW浅野拓磨のゴールで先制すると、後半37分にはMF井手口陽介が追加点。22歳の浅野、21歳の井手口というリオ世代のゴールで2-0で勝利し、6大会連続6回目のW杯出場を決めた。6勝2分1敗の勝ち点20に伸ばした日本はB組1位が確定。9月5日の最終節・サウジアラビア戦(ジッダ)を残して来年のロシアW杯への出場権を獲得した。

 6月13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-1)から守備陣に変更はなく、GK川島永嗣、最終ラインは右からDF酒井宏樹、DF吉田麻也、DF昌子源、DF長友佑都と並んだ。中盤は3月以来の代表復帰となったMF長谷部誠をアンカーに置き、右前にMF山口蛍、左前に井手口。前線は右から浅野、FW大迫勇也、FW乾貴士と並び、浅野は昨年9月6日のW杯アジア最終予選・タイ戦(2-0)以来、約1年ぶり、乾は15年3月31日の国際親善試合・ウズベキスタン戦(5-1)、約2年5か月ぶりの先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 日本はインサイドハーフに入った井手口、山口らが出足良く中盤でプレッシャーをかけ、立ち上がりのリズムをつかむ。前半2分には、この日プレースキッカーを務める井手口の右CKに酒井宏が頭で合わせたが、ゴール右に外れた。

 最終ラインからしっかりパスをつないでくるオーストラリアに対し、日本も球際で体を張って対抗。しかし、ボールを奪ってからのカウンターで精度を欠き、中盤でのせめぎ合いが続いた。前半14分に乾、同23分には大迫がミドルシュートを狙うが、攻撃は単発。徐々にオーストラリアがボールを回す時間が増え始め、日本はボールの奪いどころがハッキリせず、じりじりと下がる時間が目立った。

 日本は前半36分、PA手前で乾からパスを受けた大迫がスルーパス。PA内左まで駆け上がってきた長友の山なりのクロスにファーサイドの浅野が頭で合わせたが、上体が伸びてしまい、うまくミートできなかった。同38分にはMFマシュー・レッキーのミドルシュートが吉田に当たってコースが変わり、右ポストを直撃。ヒヤリとさせられた日本だが、前半41分、少ないチャンスを生かして先制に成功した。

 左サイドの高い位置でボールを持った長友が中に切り返して右足でクロス。絶妙なタイミングでオフサイドラインをかいくぐった浅野が完全にフリーになり、左足ダイレクトでゴール右隅にねじ込んだ。ジャガーポーズで喜びを爆発させた浅野にチームメイトも次から次へと駆け寄り、歓喜の輪が広がった。

 浅野の昨年9月6日のW杯アジア最終予選・タイ戦(2-0)以来、約1年ぶりとなる国際Aマッチ3得点目でリードを奪った日本。後半に入ると、浅野と乾の両翼が果敢に仕掛け、追加点のチャンスをうかがう。オーストラリアは後半16分に最初のカードを切り、FWジェームス・トロイージに代えてFWトミ・ユーリッチを投入した。同25分にはFWトーマス・ロギッチを下げ、FWティム・ケーヒルを送り込む。過去の日本戦で9戦5発を記録している“日本キラー”の登場にスタジアムの日本サポーターからは大きなブーイングが飛んだ。

 日本は後半30分、乾に代えてFW原口元気を投入し、最初のカードを切る。直後の32分には大迫のポストプレーから井手口のパスに反応した原口がスピードでDFをかわしてゴール前に突進。PA内左からグラウンダーのクロスを入れたが、井手口のシュートはゴールラインぎりぎりで相手選手のブロックに遭い、追加点とはならなかった。

 後半35分には判定に異議を唱えたバヒド・ハリルホジッチ監督がピッチに入って猛抗議。主審から注意を受ける一幕もあった。すると直後の後半37分、原口が粘ってボールをつなぎ、井手口がPA手前から右足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右上に叩き込んだ。井手口は国際Aマッチ3試合目の出場で初ゴール。大舞台で貴重な追加点を奪い、2-0とリードを広げた。

 控え選手たちも飛び出し、ピッチ上で歓喜に沸く選手たち。井手口も満面の笑みでもみくちゃにされた。日本は後半42分、大迫に代えてFW岡崎慎司、同44分には浅野に代えてFW久保裕也を投入し、逃げ切りを図る。3分間の後半アディショナルタイムも最後まで集中力を切らさず、2-0の完封勝利。ロシアへの道を切り開いた。

 W杯予選で過去5分2敗と勝ったことがなかった“天敵”を初めて破る歴史的な1勝でつかみ取ったW杯出場権。さらには“W杯出場確率0%”という過去のジンクスも打ち破った。最終予選は昨年9月1日にホームで行われた初戦でUAEに1-2で敗戦。現行の予選方式となった98年フランスW杯以降、過去5大会のアジア最終予選で初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっていたが、いずれも過去のデータを覆した。

(取材・文 西山紘平)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧
「プライベートで大きな問題」ハリルが会見で衝撃発言…今後の去就も不透明に
先発決まって「一日緊張」…FW浅野、自分に言い聞かせた「ここで決めたらヒーローだ!!」
最年少21歳の井手口が示したリオ世代の矜持「リオ組がもっともっと活躍していくチームに」
出番なかった“ビッグ2”…本田「今日は俺じゃない」香川「若い選手が心強かった」
リオ世代の突き上げを喜ぶ長谷部「だれ一人、W杯に行く切符はつかんでない」
ただ一人最終予選フルタイム出場の麻也、初戦でイエロー受けるも「よく粘ったなと」
“0%からの逆襲”の立役者、原口「もっと日本に貢献したい」
「このままじゃ勝てない」無得点反省の大迫、見据えるのはロシアW杯
3度目W杯切符獲得に長友「魂込めた。今回が一番うれしい」
献身的な守備も乾は厳しい自己評価「これが今の実力」
「僕は何もしていない」昌子、W杯出場決定にも実感なし
“しつこくつないできた”豪州を完封…初のW杯予選を戦い抜いたMF山口「良い経験になった」
「苦しんだ分、団結力は上がった」不動の右SBに成長した酒井宏が攻守に躍動
最年長34歳GK川島、22歳&21歳コンビを称賛「パッと出て結果を残すのは簡単ではない」
監督会見



TOP